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ウズベキスタンの桜 [読書(教養書・実用書)]

中山恭子「ウズベキスタンの桜」を読み終わった。


ウズベキスタンの桜

ウズベキスタンの桜

  • 作者: 中山 恭子
  • 出版社/メーカー: KTC中央出版
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本



海外旅行の話をしていると、よく「行った中でどこが一番良かった?」という質問をされて、いつもどう答えて良いか分からずにもごもごとしてしまうのですが、ウズベキスタンは候補の1つ。

この本はウズベキスタン大使となった中山恭子さんの滞在記、という形式をとっていて、そうした部分はもちろんあるのだけども、豊富な写真でウズベキスタンの経済、文化を解説して、まるでウズベキスタンの紹介本のようになっている。
任地へのひいきというのもあるのだとは思いますが、ウズベキスタン大絶賛という感じ。
独裁者との批判もあるカリモフ大統領は良い人として紹介され、民営化が遅れている経済政策も斬新主義として評価している。

行ったこともあるし勉強もしていたので知っていることも多かったけども、読んでいたらまたウズベキスタンに行きたくなってきた。中山さんもウズベキスタン人に対して高い評価を与えているけども、私も実際に行ってみて、エキゾチックな民族衣装や世界遺産の遺跡だけではなく、人々に強い印象を受けた。

経済的には明らかに貧しい国なのに、なんだか親切で素朴なんですよね。

たまたま通りがかった日本人を大歓迎して賑やかに一緒に写真をとったおばちゃんとか、言葉も通じないのにお茶をしているところに招き入れてくれたおじさん達、明るく好奇心いっぱいの若者達や、きらきらと目を輝かせながらくっついて歩いてきた小さな女の子とか、みんなどうしているのかな。

ウズベキスタンの人は家族を大事にする人達で、話し始めるとすぐに家族について聞いてくる。
スザニを売っているおばさんとも、同い年だねえ、なんて良いながらずいぶん話したな。
独身だと話すと、今度はここに、結婚して子どもを連れて来るのよ、と言われた。いや、簡単じゃないんだってば。

さて、本について言えば、日本人墓地の話が印象的だった。
ソ連の抑留によってウズベキスタンでも多くの日本人が連行され、命を落としたのですが、勤勉な日本人の働きぶりを現地の人はよく覚えていてくれて、荒れ果てた日本人墓地を整備しようという話が持ち上がったとき、ウズベキスタン側が積極的に整備してくれたとのこと。

抑留者が建設したナヴァイー劇場は、地震でも倒壊しなかった、日本人が造った建物として現地の人にも知られているそうです。
http://www.takayas.jp/travel/countries/uzbekistan/uzbekistan_399.jpg

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