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西洋美術の基礎知識(新約聖書) [放送大学]

最近、すっかり私大文系になってきていて、今学期最初の面接授業は聖書を題材にした絵画の話。

ヨーロッパを旅行すると、成り行き上、日本ではほとんど行かなかった美術館に行くことになりますが、見ても「教科書で見た絵だ」という以外は訳の分からない宗教画ばかりという経験をしてきました。

それでも、さすがにいろいろな絵画を見てくるとそれなりに馴染んでくるもので、聖書の題材についても、たとえば受胎告知などは何をやっているかは分かるようにはなります。

今回はそれを良く整理しようと言うことで受講。
並行して現在新約聖書を読んでいるところです。

さて、今回の授業は聖書のテーマ別に、様々な絵画を見るというものでしたが、並べてみると、共通しているところと違うところがはっきり見えておもしろいものでした。

たとえば、聖霊は白い鳩で象徴されているとか、ペテロは黄色い服を着ているとか、約束事の中で書かれていても、時代考証はめちゃくちゃだったりします。背景や服装はその時代のまんまとか。

なんとなく水戸黄門のような感じです。
決まったストーリーがあり、昔を舞台にしていながら、時代考証はいい加減で、諸国を漫遊しているのになぜか百姓は東北弁みたいにしゃべり、悪人は見るからに悪そうな顔をしている、というやつです。

聖書を見ながら絵を見ていると、同じところよりも違うところにおもしろさを感じます。
たとえば、福音書ではほとんど登場しない母マリアやマグダラのマリアが良く登場するし、イエス・キリストは十字架を自分で担いでいないのに担いでいることになったり。

聖書が書物ですが、絵画はそれをその場所、その時代の人が聖書をどのように感じていたかをはっきりと示しているところがおもしろいところ。文章には文章の力がありますが、絵画には絵画の表現できるものがあるように感じます。

まったく違うものですが、メキシコのグアダラハラで見た壁画とか、インドのブッダガヤの寺院で見た釈迦の一生の絵とか、そんなものを思い出しました。

あと、イスラエルにも行きたくなってきました。すごく。
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