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徳島旅行(山と海と雨の旅) [旅・出張]

会社の創立記念日で三連休だったので、徳島に旅行して来ました。
一応47都道府県は全部行ったつもりだったのですが、徳島県だけは心許なく、マイレージを使って行ってみることにしました。行って見たところ、やっぱり初めてでした。

台風が九州に上陸する予報でそもそも行けるのか心配でしたが、微妙に北に逸れ、熱帯低気圧になったので行くことはできました。しかし、行ってからとにかく雨ばかりで、また、いちいち人が少なく本当に一人旅という感じでした。それとなぜか天敵の蚊も多かった。

修理に出しておいたデジカメを受け取ったりばたばたしながら昼過ぎに羽田空港発、徳島阿波おどり空港へ。バスで徳島駅まで行く途中で気がついたのはセブンイレブンがあること。四国といえばセブンイレブンがない場所と思っていましたが、すごい勢いで出店していました。

徳島駅で徳島ラーメン。すき焼きみたいなラーメンが徳島の名物だとは知らなかった。

徳島駅から特急剣山(「けんざん」ではなく「つるぎさん」)で阿波池田へ。吉野川沿いを遡っていきますが、だんだん平野がせまくなり、渓谷のようになります。終点阿波池田で特急南風(「みなみかぜ」ではなく「なんぷう」)に乗り換え、大歩危で下車。無人駅で乗務員が降りてきて切符を回収していきます。

大歩危からさらにバス。乗客二人だけ。渓谷沿いの狭い道を進んでいく。斜面に張り付いたような集落が見える。何でこんなところに住んでいるのか不思議にさえ思います。
雨は小雨でしたが、川の水は濁っています。

奥祖谷の宿に着きましたが、台風でキャンセルした客が多かったそうで、なんと宿泊客は一人だけの貸し切り
宿は目の前に渓谷があり、窓を開けると川の音がうるさくて眠れないくらいでした。あと、雨のせいもあると思いますが、蚊が多く発生していました。
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夕食は鹿肉の竜田揚げ、祖谷そば、あまごの塩焼き、そのあまごに田舎豆腐、こんにゃく、タマネギ、里芋、肉を加えたひらら鍋。ひらら鍋というのはもともと瓦で石の上に味噌を塗って煮たという郷土料理で、臭い消しに山椒を加え、砂糖も入っているようでかなり甘い。分量も相当多く、かなり満腹に。何もやることがないので部屋のゴルゴ13を読んで就寝。
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翌日は朝から強い雨。まるで夕立のようで、雷もすごい。奥祖谷を少し観光しようかとも思いましたが、無理なので朝一番のバスで大歩危方面に引き返しました。
道路の山側からはところどころ滝のように水が流れているというか飛んでいて、道路も冠水気味。昼には土砂災害注意のエリアメールが送られましたが、この一連の雨は169mmに達したそうです。

大歩危付近に戻りましたが、当初予定していた川下りなんて絶対無理なので、かずら橋だけ渡りました。これも豪雨で、風こそないものの雷がひどく、光と音が近いので、雨宿りをして落ち着いた瞬間に渡りました。
足下は濡れて滑りそうで、隙間が随分大きいためにしっかりと見て渡る必要があるのですが、そうすると隙間から、下に増水してごうごうと流れる川が見え、高所恐怖症ではないのですが、怖くて写真を撮れませんでした。
かずら橋は昔はもっとたくさんありましたが、今は観光用に残るのみ。でも、今でも地元の人によって何年かに一度作り直されているそうです。昔は切り落として川に流して作り直していたらしいですが、今はワイヤーが通っているのでそれはやらないらしいです。
とりあえず、服も荷物もびしょ濡れに。
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かずら橋から阿波池田駅にはバスで戻りましたが、最初から最後まで乗客一人。祖谷渓を通るルートだったはずですが、雨で道路状況が悪いということで、国道経由に変更されました。

徳島に戻る途中の穴吹駅で下車して脇町へ。藍の生産・流通で栄えた街で、重要伝統的建造物群保存地区です。駅から川を挟んで離れていて、タクシーで行くしかないのですが、チェーン店が並ぶ残念な風景が保存地区に着くと一変します。うだつと呼ばれる側壁が発達した街並みが保存されていて、電柱電線もなく良い感じ。ほとんどの建物が今も民家として使われていて、良いことである反面、観光地化はあまりされていません。
一軒は公開しているので入ってみましたが、床の間等に飾られた花のセンスが良く、文化の蓄積を感じます。
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脇町劇場(オデオン座)というレトロな劇場が今でも使われています。劇場が映画館となった後、閉鎖されそうになったのですが、映画の舞台になったことをきっかけに再評価され、再び劇場に改装されて今も使われているそうです。
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周囲の街並みは普通ですが、中学校はうだつのある建物。こういうのも良い感じ。
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再び鉄道で徳島へ。電車ではなく、列車でもない。
徳島県はなんと電化された区間がなく、複線化された区間もないとのこと。
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徳島に戻り、眉山にロープウェイで登りましたが、夜景どころか霧で何も見えず。天気のせいか、登りも下りもロープウェイは乗客一人
降りて阿波踊りの実演を見学。迫力があるし、難しい。男性と女性で服装も踊りも全く違いますが、両者ともつま先立ちが基本のようです。

夕食は通りがかった小料理屋で。突き出しを食べたら相当おいしかったので、鰹の刺身、ハモと野菜の天ぷら、阿波尾鶏の塩焼き、カサゴの煮付け、トマトと食べまくり、ビールに日本酒二合といきました。メニューに一切値段が書かれていなかったので少し緊張しましたが、常識的、というか内容に比べるとむしろ安いくらいでかなり満足。
バーでカクテルとウイスキーを飲んで酔っ払ってホテルに戻って就寝。

最後の日はまた雨なので、徳島城址をちらっと見てからバスで鳴門へ。
博物館を見て、大鳴門橋の下にある渦の道という展望台で渦潮を見ようとしましたが、なんとなく波立っているだけで今一。一応、大潮の日時を調べてきたんですけど。
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渦潮に近づける船にも乗りましたが、水中を見てもよくわからないし、渦潮も波立っているだけでよく見えずに消化不良。
写真で見るような立派な渦潮は簡単に見られるものではないようでした。



国内旅行もおもしろいですね。

徳島県って阿波踊りのイメージしかなくて、確かにそれが大きいのですけど、知らないこともたくさんありました。
かつでは藍の生産で大いに栄えたようですが、化学染料の普及で衰退してしまったそうです。

そして、あんなに山ばかりの県だとは。平野は吉野川の河口くらいしかありません。
吉野川は東西ほぼ一直線に流れていますが、どうやらほぼ中央構造線に沿っているようです。これはかなり大きな川で、水運の場となると同時に両岸の往来を阻んできたようです。今ではたくさんの橋が架かっています。

食べ物も、スダチは有名ですが、ハモも鰹も阿波尾鶏も美味しかったです。


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by PinQA井本 (2013-11-28 16:19) 

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