宮崎大分初詣の旅 [旅・出張]
新年の連休の旅行、今年は宮崎と大分に行ってきました。
一筆書きがしやすいオープンジョーが好きなので、今回も発着を隣接県の空港にしましたが、地図で見たらえらく距離があることに気がつきました。
睡眠不足だったので爆睡して宮崎ブーゲンビリア空港に到着。
一日目はローカル線の旅ということで、時間待ちで空港で昼食をとってから、宮崎空港駅へ。
鉄道が通っている地方空港ってあまりない気がしますが、宮崎空港はその一つ。
宮崎空港駅は日南線から一駅だけの支線として延びているので、本線につながる田吉駅で、行く方向によっては乗り換える必要があります。
しかし、降りたところ、駅舎もないローカル駅で、プラットフォームの端に僅かなベンチがあって、屋根がかかっているだけ。
これは、天気が悪かったら辛いかも。目と鼻の先の宮崎空港の飛行機が見えます。
乗り換えた油津行の日南線で、第一日目の目的にである飫肥(おび)へ。
日南線、混んでいて最初座れませんでした。単線のローカル線、雰囲気があって良い感じです。
飫肥はU字型に蛇行した酒谷川に囲まれた小さな町。
駅から歩き、水が本当にきれいな酒谷川を渡ると、五万七千石の伊東氏に治められていた城下町に入ります。
観光客はぱらぱらと居たもののそれほど多くなく、のんびりと歩くのはとても気持ちが良い。
見てはいませんがNHKの朝ドラ「わかば」の舞台にもなったそうです。
特産は飫肥杉。建物にも使われていて良い匂いがしますが、花粉症の人にはちょっと辛いかも。
旧家や歴史資料館を見ていたら、ほとんどの建物が16:30で終了とのこと、時間切れに。
街の端の田上八幡神社で初詣をし、お土産におび天を買って、再び日南線で宮崎へ。
ちょっと遅くなってしまいましたが、宮崎で夕食、橘通のバー。
繁華街は相当賑やかで人通りも多く、地方都市がどこでもシャッター街ではないということを実感。
ホテルに戻って久し振りにまとまった睡眠。
神話の国、宮崎、ホテルの部屋には古事記が。
二日目はレンタカーの旅。
宮崎駅近くでレンタカーを借り、まずは市内の宮崎神宮。
神武天皇を祀っており、やたら菊のご紋が目立ちます。
次は少し南下して青島神社へ。
青島という島に神社がありますが、周囲は鬼の洗濯岩と呼ばれる不思議な地形で、島自体も亜熱帯性の植物で覆われていて、不思議なところです。
そして今度は北上して、一路高千穂へ。東九州自動車道の整備が進行中ですが、3時間くらいかかります。
高千穂ではまず、高千穂峡へ。非常に狭く深い谷ですが、貸しボートがあり、真名井の滝(まないのたき)を近くで見ることができます。が、観光客、ボートを漕ぐのが初めてといった人ばかりで、突然行く手を阻まれたりするのでなかなかテクニックが要求されます。
高千穂はびっくりするくらい山奥にあるにも関わらず、神話にまつわる神社があります。
高千穂神社は意外に質素な神社でしたが、側面には凝った彫刻がありました。
槵触神社(くしふるじんじゃ)の周囲には、 天孫降臨後、神々が集まり高天原を遥拝したという高天原遙拝所(たかまがはらようはいじょ)がありますが、とても質素です。
日がかげってきたので、急いで天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)、天安河原(あまのやすがわら)を見て、蜂蜜ソフトクリームを食べて高千穂観光を終了。
車で大分に竹田経由で向かいました。竹田までは細くて暗い山道が続き、結構怖い。
レンタカー営業店に閉店間際にぎりぎり滑り込んで、大分到着。
昨年出来たという立派な駅舎の近くのホテルに宿泊。
大分ではこの日に成人式が行われたらしく、街には酔っ払っている、というか、泥酔している若者が多数で、賑やかでした。
さて、最後の三日目は、大分交通の定期観光バス「国東半島史跡めぐり」でバス旅行。
まずは宇佐神宮。実は一昨年に来ていますが、宇佐神宮は10年に1回天皇陛下の御使者である勅使を迎えており、それが昨年だったために施設が修復されたとのこと。
宇佐神宮の鳥居、前回は気がつきませんでしたが、特徴的なもの。両端が反っていて、さらに両側に黒いリングのようなものがはまっています。これは神仏習合をあらわしているのだそうです。
そしていよいよ国東半島。国東半島には仁聞という僧が開いたという多くの天台宗の寺があります。
石仏もあり、全国の石像仏の80%がここを含む大分県にあるとのこと。そのほとんどは誰が作ったかも分かりません。
富貴寺の大堂は平安後期に建てられたもので、建物全体が榧で作られています。
平安時代に盛んに作られた檀像としての榧の仏像との関連を思わせます。
これは九州最古の和様建築とされ、平泉の金色堂、宇治の阿弥陀堂とも似ています。
仏像は寄木造りの定朝様の阿弥陀如来坐像で、驚いたのは内壁に壁画が残されていること。
これまた宇治の阿弥陀堂と同様にかすれていて痕跡のようになってしまっていますが、本尊の後ろには浄土変相図が描かれており、昨年見た敦煌の壁画を思い出します。
このお堂、かつては管理する人もなく浮浪者が寝泊まりしたり、集会場として使われて、子供がコマ回しをした傷が床に残っていたりする僧です。
ここで昼食にだんご汁。
昼食後は真木大堂。
ここはすごかった。
阿弥陀如来坐像を中心に、四天王像、大威徳明王像、不動明王像と二童子像が並び、まるで京都のお寺のよう。平安時代の仏像がこれだけまとまっている場所があるのはすごい。
続いて熊野磨崖仏。大日如来と、笑っているような不動明王で有名ですが、そこまで行くには鬼が一晩で作ったという険しい石段を登らなくてはいけません。
最後は両子寺(ふたごじ)。
ここは国東半島のど真ん中にあります。
仁王様が守る門、写真では見えないかも知れませんが、しめ縄が飾られています。
国東半島は神仏習合も特徴で、仏像と神像が並んでいたり、神社に線香があげられていたり、神社の狛犬の代わりに仁王像があったり、自由すぎます。
ここで観光はおしまい。
国東半島にある大分空港でバスを降り、大分名物とり天を食べて帰りました。
年末年始から帯状疱疹にかかってしまい、まだ治っていない「病人」でしたが、頑張りました。
一筆書きがしやすいオープンジョーが好きなので、今回も発着を隣接県の空港にしましたが、地図で見たらえらく距離があることに気がつきました。
睡眠不足だったので爆睡して宮崎ブーゲンビリア空港に到着。
一日目はローカル線の旅ということで、時間待ちで空港で昼食をとってから、宮崎空港駅へ。
鉄道が通っている地方空港ってあまりない気がしますが、宮崎空港はその一つ。
宮崎空港駅は日南線から一駅だけの支線として延びているので、本線につながる田吉駅で、行く方向によっては乗り換える必要があります。
しかし、降りたところ、駅舎もないローカル駅で、プラットフォームの端に僅かなベンチがあって、屋根がかかっているだけ。
これは、天気が悪かったら辛いかも。目と鼻の先の宮崎空港の飛行機が見えます。
乗り換えた油津行の日南線で、第一日目の目的にである飫肥(おび)へ。
日南線、混んでいて最初座れませんでした。単線のローカル線、雰囲気があって良い感じです。
飫肥はU字型に蛇行した酒谷川に囲まれた小さな町。
駅から歩き、水が本当にきれいな酒谷川を渡ると、五万七千石の伊東氏に治められていた城下町に入ります。
観光客はぱらぱらと居たもののそれほど多くなく、のんびりと歩くのはとても気持ちが良い。
見てはいませんがNHKの朝ドラ「わかば」の舞台にもなったそうです。
特産は飫肥杉。建物にも使われていて良い匂いがしますが、花粉症の人にはちょっと辛いかも。
旧家や歴史資料館を見ていたら、ほとんどの建物が16:30で終了とのこと、時間切れに。
街の端の田上八幡神社で初詣をし、お土産におび天を買って、再び日南線で宮崎へ。
ちょっと遅くなってしまいましたが、宮崎で夕食、橘通のバー。
繁華街は相当賑やかで人通りも多く、地方都市がどこでもシャッター街ではないということを実感。
ホテルに戻って久し振りにまとまった睡眠。
神話の国、宮崎、ホテルの部屋には古事記が。
二日目はレンタカーの旅。
宮崎駅近くでレンタカーを借り、まずは市内の宮崎神宮。
神武天皇を祀っており、やたら菊のご紋が目立ちます。
次は少し南下して青島神社へ。
青島という島に神社がありますが、周囲は鬼の洗濯岩と呼ばれる不思議な地形で、島自体も亜熱帯性の植物で覆われていて、不思議なところです。
そして今度は北上して、一路高千穂へ。東九州自動車道の整備が進行中ですが、3時間くらいかかります。
高千穂ではまず、高千穂峡へ。非常に狭く深い谷ですが、貸しボートがあり、真名井の滝(まないのたき)を近くで見ることができます。が、観光客、ボートを漕ぐのが初めてといった人ばかりで、突然行く手を阻まれたりするのでなかなかテクニックが要求されます。
高千穂はびっくりするくらい山奥にあるにも関わらず、神話にまつわる神社があります。
高千穂神社は意外に質素な神社でしたが、側面には凝った彫刻がありました。
槵触神社(くしふるじんじゃ)の周囲には、 天孫降臨後、神々が集まり高天原を遥拝したという高天原遙拝所(たかまがはらようはいじょ)がありますが、とても質素です。
日がかげってきたので、急いで天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)、天安河原(あまのやすがわら)を見て、蜂蜜ソフトクリームを食べて高千穂観光を終了。
車で大分に竹田経由で向かいました。竹田までは細くて暗い山道が続き、結構怖い。
レンタカー営業店に閉店間際にぎりぎり滑り込んで、大分到着。
昨年出来たという立派な駅舎の近くのホテルに宿泊。
大分ではこの日に成人式が行われたらしく、街には酔っ払っている、というか、泥酔している若者が多数で、賑やかでした。
さて、最後の三日目は、大分交通の定期観光バス「国東半島史跡めぐり」でバス旅行。
まずは宇佐神宮。実は一昨年に来ていますが、宇佐神宮は10年に1回天皇陛下の御使者である勅使を迎えており、それが昨年だったために施設が修復されたとのこと。
宇佐神宮の鳥居、前回は気がつきませんでしたが、特徴的なもの。両端が反っていて、さらに両側に黒いリングのようなものがはまっています。これは神仏習合をあらわしているのだそうです。
そしていよいよ国東半島。国東半島には仁聞という僧が開いたという多くの天台宗の寺があります。
石仏もあり、全国の石像仏の80%がここを含む大分県にあるとのこと。そのほとんどは誰が作ったかも分かりません。
富貴寺の大堂は平安後期に建てられたもので、建物全体が榧で作られています。
平安時代に盛んに作られた檀像としての榧の仏像との関連を思わせます。
これは九州最古の和様建築とされ、平泉の金色堂、宇治の阿弥陀堂とも似ています。
仏像は寄木造りの定朝様の阿弥陀如来坐像で、驚いたのは内壁に壁画が残されていること。
これまた宇治の阿弥陀堂と同様にかすれていて痕跡のようになってしまっていますが、本尊の後ろには浄土変相図が描かれており、昨年見た敦煌の壁画を思い出します。
このお堂、かつては管理する人もなく浮浪者が寝泊まりしたり、集会場として使われて、子供がコマ回しをした傷が床に残っていたりする僧です。
ここで昼食にだんご汁。
昼食後は真木大堂。
ここはすごかった。
阿弥陀如来坐像を中心に、四天王像、大威徳明王像、不動明王像と二童子像が並び、まるで京都のお寺のよう。平安時代の仏像がこれだけまとまっている場所があるのはすごい。
続いて熊野磨崖仏。大日如来と、笑っているような不動明王で有名ですが、そこまで行くには鬼が一晩で作ったという険しい石段を登らなくてはいけません。
最後は両子寺(ふたごじ)。
ここは国東半島のど真ん中にあります。
仁王様が守る門、写真では見えないかも知れませんが、しめ縄が飾られています。
国東半島は神仏習合も特徴で、仏像と神像が並んでいたり、神社に線香があげられていたり、神社の狛犬の代わりに仁王像があったり、自由すぎます。
ここで観光はおしまい。
国東半島にある大分空港でバスを降り、大分名物とり天を食べて帰りました。
年末年始から帯状疱疹にかかってしまい、まだ治っていない「病人」でしたが、頑張りました。
初めてブログをお訪ねしました。
すごいですね~。旅行に行きたくなりました。
特に気になったのが飫肥。
昨年宮崎でヒアリングしたデザイナーの方が、飫肥のプロモーションに関わってらっしゃって、お話を聞いていたので、興味深く拝読しました。
九州の小京都・・・行ってみたいです。
また今度、他の記事もみてみたいと思います。
by 川上千佳 (2016-03-06 20:00)
飫肥のような、小さなきれいな町は良いですね。
by 高谷徹 (2016-03-06 23:49)