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津和野・山口旅行 [旅・出張]

アフリカのタンザニアの次は、3連休を利用して島根県の津和野と山口県の山口を旅行してきました。

珍しく前日は遅くならずに帰れたので、荷造り、出発とも慌てずに朝の羽田空港に到着、飛行機で萩・石見空港へ。
曇っていましたが、着陸前には山が海に迫った山陰の海岸がよく見えました。こういうところ、船でのんびりクルーズしたら楽しいと思うのですが、誰かやらないでしょうか。

萩・岩見空港は、便数が限られたこぢんまりとした地方空港。
唯一の公共交通機関は益田駅のバスなので、それを利用する予定でしたが、予約制の乗合タクシーに空きがあったので、直接津和野まで。


■津和野

津和野は津和野川沿いに広がる山間の城下町で、山陰地方の観光地としては有名なものの、以前の松江・石見銀山・萩旅行で立ち寄れなかったこともあり、行ってみたいところでした。

駅のコインロッカーに荷物を預けて歩き出したところでぽつぽつと雨が降り始めました。
天気予報で予想されていたことですが、どんどん強くなることも予想されていたので、弥栄神社(やさかじんじゃ)を見てから、山の中腹にある太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)へ。
京都の伏見稲荷神社のように赤い鳥居が並ぶ上り道を登っていきます。
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さらに歩いてリフト乗り場からリフトで山を登り、津和野城址まで。
結構な山道。
このあたりでかなり雨が強くなってきて、雨と蒸し暑さによる汗でシャツもびしょ濡れ。
リフトを降りた山道で1回人とすれ違いましたが、他には誰もいませんでした。熊が怖い。
津和野城は石垣が残るのみですが、眼下に津和野の街を眺めることができます。
オレンジ色の瓦が多く印象的ですが、なぜこういうところに来るといつも雨なのでしょうか。
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西周旧居、森鴎外旧宅と森鴎外記念館、津和野町郷土館を見てから重伝建地区の殿町に。
水路に立派な錦鯉が泳ぎます。
きれいなところですが、脇町、竹原、御手洗、萩と行った他の重伝建地区と比べると、雰囲気がある歩いて楽しい町並みという感じではありません。
もっとも、あまりにも保存状態が良いと、休んだり買い物したりする店が少なくなってしまうんですけどね。
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車で訪れる人が多いせいか、早めに閉まる店が多いのも残念。

多胡家表門、大岡家表門、藩校養老館跡、津和野カトリック教会をざっと見て、最後は永明寺(ようめいじ)と森鴎外の墓。
森鴎外は津和野で幼少期を過ごしましたが、その後は二度と戻ることはありませんでした。
特に嫌っていたのではなく、機会がなかっただけのようですが。
「森林太郎」の墓は三鷹の禅林寺にもありますね。



■秋芳洞、秋吉台


翌日は朝からバスで秋芳洞まで。
いつものことですが、連休なのに路線バスの乗客はまばら。
車窓からはセイタカアワダチソウの黄色い花がよく見えます。

秋芳洞のバスセンターを下りて、参道のような商店街を通り、入り口を超えると川沿いの通路を進んでいきます。
この川は秋芳洞から流れ出していて、水量も多く激流。
洞内に入ってもごうごうと音が響き渡り、怖いくらいでしたが、どうやら前日までの雨のせいでいつもより水量が多かったようです。
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秋吉台はカルスト地形で石灰岩の塊なので、しみこんだ雨水が地下水となって流れることで鍾乳洞が形成されます。
鍾乳洞自体は何回も見ているものの、広くて、良いのか悪いのかコンクリートの鋪道が整備されているのでゆっくりと見ることができます。
他の鍾乳洞にあるような狭い通路を通るというのはほとんどありません。

この日は雲があるものの晴れ、暑いくらい。
日差しは強いものの、涼しい風が吹いていて、というか、すごく風が強い。

秋吉台科学博物館を見て、せっかくなので、秋吉台の散策をしました。これまた人が少なかった。
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秋吉台は、海底の火山の上に成長した珊瑚礁が、プレートが潜り込む際にはぎ取られ、押し上げられて陸上に露出したものだそうです。

石灰岩なので雨水で浸食されるため、基本的に川はなく、くぼみが形成され、そこから地下に水が流れていきます。
植生はそのくぼみに堆積した土壌によるものです。

森林ではなく、草原になっているのは、山焼きをしている影響もあるのかもしれません。


■山口

秋芳洞からバスで戻ってすごい勢いで山口見学。

今回泊まったのは山口の隣駅の湯田温泉。ただ、山口は小さな街で、山口大学も湯田温泉に近いため、山口市街と湯田温泉は一体化し、繁華街も湯田温泉の温泉街となっているようです。

先ず向かったのが県政資料館となっている旧県庁舎・旧議事堂。
見学者は他にいませんでしたが、このように旧県庁舎・旧議事堂が残っているのは、山形県と山口県のみとされます。山形県の文翔館を見た際にそのことを聞いていたので、見逃せないと思っていました。
山形のように気合いを入れて修復されているわけではありませんが、部屋ごとに天井のデザインが異なり、やはり凝った建物でした。
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山形県の旧県庁舎は当時の馬淵鋭太郎知事が建てようとしますが、あまりにも豪勢で予算がかかるので、県議会で紛糾、譲らなかった知事は山口県に転任となってしまい、その後、1913年に着工、1916年に完成しました。

そして、転任先の山口で、全く同じ1913年に着工、1916年に完成したのが山口県の旧県庁舎および県会議堂です。

両者が現在まで残されているのも、因縁を感じます。


県立博物館、県立美術館を見て、山口ふるさと伝承総合センター、龍福寺(大内氏館跡)、今八幡宮、弥栄神社とすごい勢いで見ていって、最後は瑠璃光寺。ここの五重塔は室町時代の建立で、国宝。日本三大名塔の一つだそうです。
屋根の大きさに対して層は小さく設計されていて、すっきりと見えます。
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ここで日没。


翌日はホテル近くの中原中也記念館を見て、早めに帰ってきました。



二泊三日の短期の旅行も緊張感があって良いですね。

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