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秋田青森旅行 [旅・出張]

7月の連休に、秋田から青森へと旅行してきました。

秋田も青森も旅行したことがあるので、行っていないところ、見ていないところを中心に回りました。


秋田に飛行機で夕方について、稲庭うどんを食べてからホテルにチェックイン。
川反こそ覗いてみましたが、観光らしい観光はせず、比内地鶏を食べて終了。
街中で大きな虫が飛んでいて、何だろうと思ったらカブトムシの雄でした。
とりあえず、東京より5℃くらい涼しい。

翌日、秋田駅から五リゾートしらかみで出発。
これはローカル線である五能線を走る観光列車で、席や窓の配置も観光向け。
三味線の実演が車内であったりして、飲んでいる人も多いです。
秋田を出発する際は満席。出発前から予約しておいて良かったです。

各駅停車ではなく、主要駅を止まっていきますが、ところどころ景色が良いところでは止まったりします。
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中国人観光客もいて賑やかだった車内も、秋田県から青森県に入り、白神山地を降りると空いてきます。
そして津軽平野に入ると岩木山。
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今回は、太宰治の出身地である金木まで行ってきました。
五所川原駅でリゾートしらかみを降り、ローカル鉄道の津軽鉄道に乗り換えます。
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津軽鉄道はご多分に漏れず過疎で乗降客は減っているようですが、観光列車として力を入れているようで、乗り込むとアテンダントが行き先を聞いて、地図をくれます。金木の地図をもらいました。
また、車内もこの時期は風鈴がいくつも下げられていて、帰りの列車は太宰治の小説からの引用で埋め尽くされていました。

金木(かなぎ)の駅で降りると、何もなく、閉まっている店が何軒かあります。
太宰治の「津軽」では、ある程度賑わった町のように描かれているものの、やはりその後は過疎が進んでいるのでしょうか。ごく最近に閉店したというお知らせがいくつかありました。

まずは駅の近くから旧津島家新座敷へ。
ここは太宰治の兄夫婦のために、もともと津島家の屋敷であった「斜陽館」につなげて建てられたもので、和洋折衷の贅沢な建物。
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太宰の父がすぐに亡くなったために、実際には兄夫婦が使用したのは短期間だったとのこと。
長く生家と関係が途絶えていた太宰治が帰郷して使用し、二番目の妻美知子とも結婚していて落ち着いて創作活動に打ち込んだ場所です。
現在では斜陽館から少し離れたこの場所まで移動されていますが、そもそもこのあたりも津島家の敷地であり、いかに津島家が栄えていたかを感じさせます。
男性が15分ほどで太宰治の小説を手に説明してくれます。
太宰治はその最期や、晩年の人間失格といった作品による暗い印象が強いと思うが、ここで穏やかな精神状態で創作に打ち込んだ時期の作品もあることを知って欲しい、執筆された時期を意識して作品を読むと面白いですよ、とのことでした。
ちなみに、かつては林業で栄え、木が金になるので金木ということです。

続いて斜陽館へ。
ここは旧津島家の本体だった建物。
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まず大きいと言うことに加えて、ヒバがふんだんに利用されています。
派手に装飾された部屋もあり、豪勢な生活をしていたことがわかります。
観光客もこちらはかなり多くなっていました。

そして津軽三味線会館。
ちょうど時間があって、生演奏を聴くことが出来ました。
もともと三味線は目が見えない人が門付けとして演奏するもので、地位も低かったそうです。
そこに仁田坊という演奏者が現れ、現在のスタイルを確立し、地位も向上していきます。
聞く人を引きつけるようにたたきつけるような力強い演奏とし、曲も標準化されていきました。

芦野公園まで歩き、旧駅舎を利用した喫茶店で休んでから津軽鉄道で津軽五所川原駅に戻り、JRで弘前に到着。
弘前は前も来たことがあるので、ホテルに落ち着いたら結局観光せず、夜に飲みに行ったきりでした。
でも、夜の涼しさが素晴らしく、ゆっくりと眠れました。


翌朝は津軽半島の東側、外ヶ浜に行ってみることにしました。
朝、弘前から青森に出て、津軽線で蟹田駅乗り換えで終点の三厩(みんまや)駅まで。
ここからさらに町営のバスで、昼頃に津軽半島の先端、龍飛﨑まで。
せっかく来たのに、(いつものように)天気が悪く、まったく景色が楽しめませんでした。
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また町営のバスで三厩駅まで引き返し、1時間待って再び津軽線で蟹田駅乗り換えて青森まで。
津軽線は1日に五本程度しかなく、乗っている人もカメラを抱えた鉄道マニアらしい人達ばかりでした。
しかし、貨物列車が青函トンネルを通るために津軽線の一部を経由しているらしく、往きも帰りも貨物列車の通過待ちがありました。
森ばかりの景色が開け、新幹線の線路や立体交差した海峡線が見えるところは壮観でした。
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青森で寿司を食べ、最終便の飛行機で羽田に帰りました。
あまりの暑さで羽田空港の滑走路に穴が空いたと言うことでダイヤが乱れており、家に着いたときは日をまたいでいました。
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