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伊豆大島 [旅・出張]

毎年、年度末は仕事が繁忙期なので、さすがに控えていた2月の連休の旅行、今年は決行してしまいました。
もう随分前に沖縄に行った以来でしょうか。

行ったのは伊豆大島。
最近はまっている島の旅の中で、東京都の島は手軽でもあり、注目エリアです。

実は大島は中学生のときにキャンプに行ったことがあり、高校生だったときにも都立高校のセミナーハウスに1年生全員で行ったことがあります。

なので、東京の島の中でどこに行こうかと考えたとき、既に行ったことがある大島は避けようとも思いましたが観光したかというと観光していないし、最後に行った2年後に三原山が噴火して全島避難になった経緯もあり、改めて行ってみようと思いました。

出発したのは土曜日、東京は雪の予報。
ただ、起きる前に降ったのか一部の屋根に雪が残るくらいでした。

浜松町から竹芝桟橋まで歩き、ネット予約したチケットを受け取り、出船票に記入。
コーヒーとおにぎりを買って乗り込み、定刻の13:10を少し過ぎたあたりでジェット船で出船。
大島に近づくと海洋生物が多いということで一時減速。

15:00ごろに到着した岡田港(おかたこう)は雪ならぬ雨。
あんこ娘が1人いて出迎えてくれます。

東京からの船が着く大島の港は元町港と岡田港の2箇所あり、どちらに着くかは当日の朝に決まります。
島内では朝、防災無線か何かで放送され、それでバスのダイヤも変わります。
冬は岡田港が多いようです。

島の中心は明らかに元町で、岡田港の周囲はほとんど施設らしきものがなく、すぐに急な登り道で大島一周道路に接続していますが、真新しい待合ビルがありました。
真新しいと思ったのは正解で、後で知ったところ、2日前にオープンしたばかりでした。
待合所としての役割だけではなく、津波時の避難場所としての機能を持っています。
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港からまずはバスで郷土資料館まで。
大島には縄文時代から人が住んでいたようですね。
ただ、火山島で水はけが良く、川らしい川がないため、稲作は難しかったようです。
また、水汲みは重要な仕事で、女性が頭の上にのせて運んでいました。
服装も面白いですね。
かつては葬式の際に(結婚式よりも)目一杯のおしゃれをしたそうです。

バス停で、電線をリスがわたっていました。
これはタイワンリス、もともと島にいなかった動物で、問題になっているようです。

宿泊は元町、いつもの旅行のように寿司などを限界まで食べました。
元町のメインストリート?も夜はひっそりとしています。
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この時期、大島は椿祭りシーズンで、元町港の待合ビルでは「夜祭り」というイベントを週末の毎晩やっています。
伝統的なあんこ娘の踊りはまあまあ、スーパーあんこ娘という今風の集団ダンスパフォーマンスは・・・手作り感が有りました・・・。
夜祭り前の会場はこんな感じです。
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翌日の日曜日は大島一周。1日だけ借りられたレンタカーで出発。
離島の旅、レンタカーの予約は競争率が高くて大変です。

大島には大島一周道路という名前のそのままの道があり、一周することが出来ます。
今回は反時計回り、カメリアマラソンで一部通行止めの中、火山博物館へ。
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さっと見ようと思ったら、結構展示は充実していて、40分の映画まで見て、見たりして時間を使いました。
火山の基本的な説明、世界の火山の説明があります。
当然、1986年の噴火については丁寧に説明されています。
噴火の前から全磁力が低下していたそうです。
全磁力というのは地磁気で、地中の鉄による磁性のようですが、温度が高くなると磁性を失うため、マグマの上昇を示しているそうです。

さらに島を反時計回りに進むと、途中に地層の断面が見える場所があります。
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さらに進んで波浮港まで行きました。
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この港は、もともと838年の噴火の火口に池が出来、その後の1703年の津波で海とつながり、土木工事で入口を拡張したものだそうです。火山ってすごいですね。
川端康成の伊豆の踊子に出て来る踊り子薫のモデルはここで働いていたという踊り子の里資料館(旧港屋旅館)を見て、坂を登って無人の旧甚の丸邸を見ました。

昼食に寿司を食べてさらに反時計回り。
筆島は、かつての火山の火山道のマグマだけ、固いので浸食されずに残ったものだそうです。
小さな印象ですが、現在の大島を形成した主要な火山の一つでした。
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そして、日もやや落ちてきましたが、いよいよ三原山。
外輪山の中のカルデラに降りると内輪山が見え、何筋も溶岩が流れ出した黒い筋が見えます。1986年の噴火のものです。
この溶岩は外輪山を越えなかったものの、外輪山の外で割れ目噴火が起こった結果、元町に危険が迫ったようです。

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内輪山までは30分ちょっと、ところどころに避難所があります。
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そして内輪山をぐるっと回るお鉢めぐり。ところどころ水蒸気が出ています。
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昔は自殺の名所だったそうで、読売新聞社が火口にゴンドラで降りてみるということもあったそうです。
1986年の前の1950-1951年の噴火の前の1933年のことです。

ここで2日目はおしまい。

最後の日は、足がないので朝からバスで大島公園に行って、椿園を見ました。
冷たい雨が降り、休憩するようなレストランもないので、なかなか難儀しました。
椿というのも地味ですが、きれいですね。
ただ、咲いた後、ボタッと下に落ちるので、なかなか無残です。
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再びバスで岡田港まで戻り、新しい待合所の2Fで乗りラーメンとコーヒー。
向いの古い待合所で、あら鍋が無料で振る舞われていました。
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帰りの船はジェット船が満席だったので大型客船。
出発もあんこ娘が見送ってくれます。
船の出航というのは旅情があります。
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遅いと行っても結構なスピードのように感じます。
さすがに退屈ではありますが、5時間ほどで東京へ帰ってきました。
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