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八丈島旅行 [旅・出張]

最近は島の旅にはまっていて、世界の島、日本の島、東京の島という3つのシリーズが並行実施中。
今回は東京の島。

東京には伊豆諸島と小笠原諸島があり、今回は伊豆諸島です。
先日行った最大の島伊豆大島に続いて、二番目に大きい八丈島です。
車なら一周して2時間程度。

伊豆大島は水中翼船で東京から日帰りできる距離にあるのに対して、八丈島はずっと南にあり、長崎県や高知県あたりと同じ緯度にあります。
気候も明らかに南国風です。

伊豆大島との違いはそれだけではなく、八丈島まで行くのは流れが速い黒潮を越えなければならないことが大きい。
そのため、船で行くことは時間がかかる上に難しかったという歴史があり、流人が多く送られたのもそのためでもあります。

ところが、現在では伊豆諸島の中で唯一ジェット機が羽田から1日3便就航していて所要時間55分。
交通の便が良い観光地となりました。

羽田を午後出発だったため、ゆっくりと出発するはずが、何と中央線が運転見合わせ。
井の頭線で迂回し、浜松町で1分でモノレールに乗り換えて、なんとか飛行機に乗りました。

飛行機は八丈島上空を一旦通過して、大回りして高度を下げて着陸。
レンタカーで出発。
道は良く整備されていて、名物のフェニックス・ロベレニーが並び、青空。
このときまでは。
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昼食をとり、八丈支庁におかれた歴史民俗資料館の展示を見てから大里へ。
玉石垣は海で洗われた丸石を積み上げたもので、これで地震でも崩れたりしないそうです。
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溶岩が海に流れ込んだ南原千畳岩海岸には、八丈島への公式島流し1号の宇喜多秀家の像があり、城主だった岡山の方角を向いているそうです。
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海の向いに見えるのは八丈小島です。
急な岩山で人が住めるようには見えませんが、実は1969年に八丈島本当に集団移住するまでは有人島でした。
ちなみに、Wikipediaにこの島の風土病八丈小島のマレー糸状虫症の記事があり、すさまじい力作、必読です。

1日目は宿で夕食後、樫立向里温泉ふれあいの湯に行ってから寝ました。
なんか、雨が降ってきているんですけど。

翌日は朝から怪しい空模様で、八丈服部屋敷で樫立踊りと島太鼓を見ているうちに、本降りに。
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続いて黄八丈の見学。
この黄八丈は草や泥で染める絹織物です。
八丈島の名物で、八丈島で作られるから黄八丈ではなく、黄八丈を作っている島だから八丈島だそうです。
昔ながらの生産方法のせいか、結構良い値段がします。

えこあぐりまーとで地元の餅つきをちらっと見て、八丈島地熱館。
ここは東京電力の地熱発電所に併設されていますが、この地熱発電所はつい最近の3/29に廃止されてしまい、解体を待っている状態だそうです。

八丈島地熱館は八丈島の地学的な説明が詳しく、勉強になりました。
八丈島は東の三原山(大島の山と同じ名前)と、西の八丈富士からなるひょうたん島のような形をしていて、真ん中の平地に人口が集中しています。空港もそこにあります。
この2つの山は時代が随分と異なり、八丈富士は1万年ほどの歴史しかないため、まさに富士山のような整った形をしていて、せいぜい低木しか生えていません。海岸も比較的なだらか。
一方、三原山は10万年以上の歴史があるため、土壌も変化して川が流れるようになっており、地形も浸食が進んでいます。うっそうとした森に覆われています。海岸は断崖絶壁。

裏見ヶ滝は三原山の山麓にあります。
緑に覆われた渓谷のようになっているのですけど、八丈島は火山島なので基本的に淡水魚はいないそうです。
考えてみればそうですが、面白いですね。逆に淡水に魚がいるというのはかなり不思議なことです。
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三原山川から平地に降りる登龍峠からは真ん中の平地と八丈富士がよく見えます。
その奥に見えるのは八丈小島。
本当は八丈富士に登りたかったけども、天気が悪いので断念。
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結局また夕方に温泉に行く羽目に。この日は中之郷温泉やすらぎの湯。

ちなみに、八丈島滞在中、天気予報はまったく当てになりませんでした。
もともと東京の倍ほどの降水量があるのですが、天気予報にかかわらず雨が降るし、レーダーの画像も当てになりません。
地元の人は、八丈富士に雲がかかると雨が降る、とかそんな感じで暮らしている模様。

夜中は風雨ともに強く、まるで台風通過のようでした。
ただの低気圧なのに。

最終日は午前のみ。
朝から雨が降っているので、朝から末吉温泉見晴らしの湯へ。
風呂場にいたおじいちゃんによると、天気が良いと青ヶ島が見えるそうです。
天気が良ければ。

結局三原山は登れそうにないので、カフェでコーヒーなど飲んだりして時間を過ごしました。
ところで、八丈島の名物と言えばアシタバ。大島でも見る食べ物ですが、八丈島では本当にそこら中に普通に生えています。
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車で今度は大阪トンネルからはまた三原山と八丈小島。
何だか帰るときになって天気が良くなってきているように見えるのは気のせいでしょうか。
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悔しいので、八丈富士の中腹を一周する鉢巻道路を一周してからレンタカーを返して空港に。
最後にまた島寿司を食べました。
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これは醤油漬けにした魚を使い、シャリとの間にはわさびではなくからしが入っています。
わさびが入手できなかったため、このような料理が生まれたようです。

お昼の便で出発。
快晴になっている気がするのですが、気のせいでしょうか。
飛行機から見える八丈富士、登ってみたかったなあ。
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