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八重山旅行 [旅・出張]

マイレージで2019年最後の旅行。

この年末年始は休みが長いこともあり、年末の四日で旅行をしようと思いたったものの、最近の傾向として、どこに行くのか考えてもまったく決まりません。
電車で行こうか、車で行こうか迷ってて、いや、飛行機でも良いかな、とある晩もパソコンに向かって航空会社のサイトの空席カレンダーをいじっていて、ふと下の方を見たら、なんと12/28に石垣に行き、12/31に戻ってくる便が空いているではないですか。

沖縄方面は人気があるせいか、特典航空券でとるのは難しいイメージがあります。
思わず二度見しつつも、すかさず予約して、離島旅行の鉄則として宿、レンタカーを押さえにかかりました。
これも大変でしたが、石垣島ではレンタカーを予約することができました。

改めて地図を見ると、日本最南端の八重山列島、石垣島は相当遠いです。
台湾に近く、鹿児島とマニラが同じくらいの距離。東京ははるか遠く。
台北より南にあり、緯度はホノルルと同じくらいと言います。

国内旅行であっても、北海道や沖縄は海外旅行のような雰囲気の違いを感じます。
今回は本当に海外旅行のようにも感じました。
気温も東京は一桁の気温で寒いのに、20度近く。全然年の瀬という感じがしないです。
日の出日の入りも東京と30分くらい時差があります。


■1日目 石垣島到着

羽田空港から午後に出発。
機内でアナウンスがあり、富士山がきれいに見えました。
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向かい風360km/hということで、国内線なのに4時間近くかかり、石垣空港に到着したときは真っ暗。

バスで街まで行ってホテルチェックイン、夜は3軒もはしごしてしまい、初日からハイペースです。

島なので海産物推しかと思いきや、「石垣牛」ののぼりが目立ちます。
牛を名物にする離島は多いですね。

石垣島は人口5万人程度と言いますが、イオンもドンキホーテもあり、コンビニもあり、繁華街も賑やかで若い人が多く、都市としての機能が充実しているが驚きです。

空港にはスターバックスもありました。



■2日目 雨の西表島

石垣島のホテルで目覚ましで起きると外は真っ暗。
日の出は7:30頃のようです。
東京とは日の出の時間が35分くらい違う。

石垣島は八重山列島のハブになっていて、離島ターミナルと呼ばれる船の乗り場は賑やかです。

今回の一番の目的は西表島で、西表島は(他にもいろいろないが)空港がないので石垣島を経由することになります。
最近は島旅に励んでいて、面積や人口の感覚が培われつつありますが、西表島はその大きさの割に人口が少なく2400人ちょっと。
もともとマラリアが蔓延していて人が住めなかったようです。
そのこともあり、現在でもほぼ全域が森林に覆われています。
特に内陸部は人が住んでいませんし、車が通れる道もありません。

島には外周一周道路というのがありがちですが、西表島の道は一周しておらず、西部の船浮地区は船でしか行けません。
なので、道と行っても東側の外周を走る道を行ったり来たりすることしか出来ず、交差点らしきものもなく、信号もほとんどありません。
ただし、イリオモテヤマネコなど野生動物に注意が必要なようです。


西表島には北の上原港と南の大原港があり、石垣港からは両方に船が出ています。
どちらかというと上原港の方が栄えているものの、冬はこちら側は欠航が多いようです。

さて今回は、空模様は怪しいものの、行きは無事上原港に行くことができました。
ただ、あまり大きな船ではなく、結構揺れました。
あと、石垣港には海上保安庁の巡視船がたくさん並んでいて、なかなか難しい状況であることを認識させられました。

そして、上陸時には本降りの雨に。

西表島はレンタカーが借りられなかったので、ツアーに参加しました。
クーラ川という小さな川をマングローブを見ながらカヌーでのぼり。膝下までの川を歩いてクーラ滝という滝を見てきました。
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昼にはこの時期の名物だというイノシシが入ったイノシシチャンプルー。
リュウキュウイノシシという、本土より少し小降りのイノシシだそうです。
豚肉に比べて、良く言えば弾力がある、悪く言えば固い。
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午後は雨の中、由布島という小さな島に渡りました。

由布島と西表島の間はとても浅く、水牛が引く車に乗って渡るのが定番になっています。かつては台湾から持ち込まれた水牛が八重山では活躍していたそうです。
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由布島は小さく低い島で、かつては蚊がいないこともあってそれなりに人が住んでいたものの、1969年(私が生まれた年ですね)、台風による高潮で水没して、ほぼ放棄されてしまったようです。
現在では植物園のようになっていて、ちょっとしたテーマパークのようになっています。
テーマパークのように入場料が必要です。

蝶が飼われている温室があり、オオゴマダラという大きな蝶が飛んでいます。
オオゴマダラのさなぎは黄金色だと書かれていて、どうせ黄色いだけだろうと思いつつ、一応見てみたら本当に金ぴかでした。
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ツアーの後はホテルに戻り引きこもり。
予定では、満天の星が見えるはずだったのに、雨でお預けです。
また来るしかないですね。

ホテルで以降の旅程を考え、最終日は朝帰る予定にしていましたが、島の旅、せっかくなのでいろいろ見たくなり、夜の便に変更してしまいました。


■3日目 雨の石垣島

西表島のホテルでまた暗い朝に起きると、降り続いた雨は起きてみると本降りになっていて、まるで本土の台風のよう。
(ここでの台風はもっとひどいことになるらしい)

やはり上原港からの船は欠航になっていたので、帰りは南の大原港まで行って石垣島に戻ることになってしまいました。

海が荒れていそうだったので念のため酔い止めを飲みました。
船に乗るとなぜか前方の席が封鎖されており、西表島に来る際に誰かが気分が悪くなって汚したためでした。
船に慣れていない人にはちょっと厳しそう。

この日は石垣島を一周することにしました。

石垣の中心部はたくさんファミリーマートもあるのに、街の外に出た瞬間、離島っぽくなり、コンビニどころか店すらほとんどありません。
この都市と田舎が共存しているところがこの島の魅力なのかも知れないです。

北部の島の幅が狭まったあたりにある玉取崎展望台、北端の平久保崎に行った際は一瞬天気が改善し、それなりに海が見えました。
島全体が珊瑚礁に覆われていて、珊瑚礁のエッジで白波が立っているのがよく見えます。
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サビチ洞という洞窟を見て、吹通川ヒルギ群落を見て、米原のヤエヤマヤシ群落を見てから、川平湾。
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ここはグラスボートが有名で、乗ってみました。
ただし、珊瑚はあるものの、魚や貝は隠岐の海士町のほうが圧巻だったかも。
なぜか海藻がまったく生えていないんですよね。
最後にディズニー映画で有名になったカクレクマノミを見ました。
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夕陽の名所だという島の西側の御神崎(おかんざき、うかんざき)まで遠回りしたものの、やっぱり雲しか見えない。西表島は見えましたが。
近いですね。
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ただ、この辺りは人が少ないせいか、ガードレールにカンムリワシらしき鳥が止まっているのを見ましたし、シロハラクイナという取が道を横断しているのもみました。
さらに、道に大きな鳥が数羽いて、何だと思ったら孔雀でした。
これはとてもびっくりしました。
もちろん、外来種です。

この日最後は唐人墓。
1852年、アメリカに運ばれる中国人苦力がひどい扱いに耐えかねて戦中で反乱を起こし、石垣島に上陸したものの、追跡され、多くが命を落としてしまったことを祀る墓です。
説明を見ると、1971年、つまり、返還前の琉球政府が、日中国交正常化前に現台湾政府と作った墓らしい。
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ちなみに翌1972年は沖縄返還、日中国交正常化、日本赤軍乱射事件となかなか激しい年だったのですね。

この日の夜は海産物の日にして、イラブチャー、マグロと食べまくり、さらにバーに行ったら地元に人達の話を聞く機会があり、大量に飲んでしまいました。


■4日目 竹富島

朝帰るはずだった最終日。
飛行機の便をずらして夜にしたので、竹富島まで行って見ました。
本当は日本最南端の波照間島も行きたかったのですけど、この日も終日風雨が強くて、帰れないと困るので、15分で行ける竹富島にしました。

重要伝統的建造物保存地区の街並みがあることも惹かれました。

揺れたものの15分の船旅はすぐで、竹富島の港から、石垣島にホテルが並んでいるのが見えます。

集落は島の中心部に集まっていて、港から10分ほど緩い坂道を登っていきます。
街並みは楽しめたものの、いくつかある施設は年末でほとんど閉まっており、喜宝院蒐集館の展示ぐらいしか覗けませんでした。
大晦日だから仕方ないですね。
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水牛車にのって集落をまわるのが定番のようですが、西表島で乗ったので自前の足に頼りました。
それでも1時間ほどで見終わってしまい、昼には石垣島に戻りました。

昼食をとり、いくつかの市内の見所を訪れたものの、やはり年末でほとんど閉まっており、天気も相変わらずなので空港にいって時間をつぶしてから帰りました。
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家に着いてテレビをつけると嵐が歌っていました。
一応国内とはいえ三泊四日、楽しかったけれどもさすがに疲れました。

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