根津美術館「鈴木其一 夏秋渓流図屏風」 [芸術]
最近魚釣りにかまけていましたが、寒くなったし、何よりも忙しくなって行けなくなったので、久し振りに美術館に行ってきました。
もしかして、美術館、1月に行って以来かも。
琳派というとその名の通り尾形光琳が有名です。
しかし、他にも魅力的な絵師はいて、光琳より前の時代の俵屋宗達や、光琳の後、江戸の酒井抱一のほうが好きだったりします。
そして酒井抱一の弟子であった鈴木其一。知名度こそ宗達や光琳に譲るものの、外れがないし、素晴らしい。
もっと人気があってもいいと思うんですけどね。
https://artexhibition.jp/topics/news/20211102-AEJ553950/
https://eclat.hpplus.jp/article/78610/02/
今回の展覧会は、文字通り、代表作である夏秋渓流図屏風に焦点を当てたもの。
教科書にも出て来る絵なのに、2020年に其一の作品としてはじめて重要文化財に指定されたそうです。
この夏秋渓流図屏風が琳派や応挙、狩野派や谷文晁の影響をどのように受けているか、
さらには其一自身の作品の中でどのように位置づけられているのかを丁寧に解説されていました。
展示されている絵もこれくらいの量がじっくり見られて良いですね。
以下、気になった作品です。
酒井抱一「青楓朱楓図屏風」
鈴木其一の師匠にして、江戸琳派の創始者である酒井抱一。
紅梅白梅図と同じように対称が強調されている構図。
ただし、青楓朱楓図については、かつて久留米の石橋美術館にあり、現在アーティゾン美術館にある池田孤邨のバージョンのほうが表装も含めて好きかも知れないです。
酒井抱一「夏秋草図屏風」
これは何度も見ている有名な絵で、好きなものの一つ。重要文化財。
これを見られただけでもうかなり満足してしまいます。
有名な話ではありますが、もともと光琳の風神雷神図の裏に描かれていたもの。
風神に風に吹かれる秋の草が対応し、雷神に雨に濡れる夏草が対応しているのですね。
紺と灰色の色の組み合わせも良い感じです。
鈴木其一「夏秋渓流図屏風」
これが今回の主役、大きな絵です。
この絵で、なぜ檜なのか、水が中央に集まって流れてきているのか、そしてなぜ檜に蝉が止まっているのかがこれまでの絵で説明されています。
鈴木其一「桜花返咲き図扇面」
赤系の色で扇面にまとめられた絵。
小粒ながら気に入りました。
鈴木其一「楓に芍薬図」
芍薬に蝶が止まっている。
芍薬は左下に配されて、止まっている蝶が真ん中に来ている。
日本絵画って構図が良いですよね。
鈴木其一「秋草・波に月図屏風」
これもなかなかうならせる。立てて表裏見えるように展示されていました。
秋の七草が右下から左上に昇るように配置されています。
其一の朝顔の青と葛の花のピンクも印象的。
そして、裏はあっさりと波と月が金泥のみで書かれているのですが、この月が表の秋草の葛の花の後ろからうっすらと見えるのですよ。
鈴木其一「群鶴図屏風」
これは好きと言うより、今のポスターにあっても何の違和感もない、現代的な絵だなと思って感心しました。
図録を買って帰って解説を読んでいると、其一もやっぱり海外に流出している作品が多い様子。
アメリカ行きたいな・・・日本美術見に。
もしかして、美術館、1月に行って以来かも。
琳派というとその名の通り尾形光琳が有名です。
しかし、他にも魅力的な絵師はいて、光琳より前の時代の俵屋宗達や、光琳の後、江戸の酒井抱一のほうが好きだったりします。
そして酒井抱一の弟子であった鈴木其一。知名度こそ宗達や光琳に譲るものの、外れがないし、素晴らしい。
もっと人気があってもいいと思うんですけどね。
https://artexhibition.jp/topics/news/20211102-AEJ553950/
https://eclat.hpplus.jp/article/78610/02/
今回の展覧会は、文字通り、代表作である夏秋渓流図屏風に焦点を当てたもの。
教科書にも出て来る絵なのに、2020年に其一の作品としてはじめて重要文化財に指定されたそうです。
この夏秋渓流図屏風が琳派や応挙、狩野派や谷文晁の影響をどのように受けているか、
さらには其一自身の作品の中でどのように位置づけられているのかを丁寧に解説されていました。
展示されている絵もこれくらいの量がじっくり見られて良いですね。
以下、気になった作品です。
酒井抱一「青楓朱楓図屏風」
鈴木其一の師匠にして、江戸琳派の創始者である酒井抱一。
紅梅白梅図と同じように対称が強調されている構図。
ただし、青楓朱楓図については、かつて久留米の石橋美術館にあり、現在アーティゾン美術館にある池田孤邨のバージョンのほうが表装も含めて好きかも知れないです。
酒井抱一「夏秋草図屏風」
これは何度も見ている有名な絵で、好きなものの一つ。重要文化財。
これを見られただけでもうかなり満足してしまいます。
有名な話ではありますが、もともと光琳の風神雷神図の裏に描かれていたもの。
風神に風に吹かれる秋の草が対応し、雷神に雨に濡れる夏草が対応しているのですね。
紺と灰色の色の組み合わせも良い感じです。
鈴木其一「夏秋渓流図屏風」
これが今回の主役、大きな絵です。
この絵で、なぜ檜なのか、水が中央に集まって流れてきているのか、そしてなぜ檜に蝉が止まっているのかがこれまでの絵で説明されています。
鈴木其一「桜花返咲き図扇面」
赤系の色で扇面にまとめられた絵。
小粒ながら気に入りました。
鈴木其一「楓に芍薬図」
芍薬に蝶が止まっている。
芍薬は左下に配されて、止まっている蝶が真ん中に来ている。
日本絵画って構図が良いですよね。
鈴木其一「秋草・波に月図屏風」
これもなかなかうならせる。立てて表裏見えるように展示されていました。
秋の七草が右下から左上に昇るように配置されています。
其一の朝顔の青と葛の花のピンクも印象的。
そして、裏はあっさりと波と月が金泥のみで書かれているのですが、この月が表の秋草の葛の花の後ろからうっすらと見えるのですよ。
鈴木其一「群鶴図屏風」
これは好きと言うより、今のポスターにあっても何の違和感もない、現代的な絵だなと思って感心しました。
図録を買って帰って解説を読んでいると、其一もやっぱり海外に流出している作品が多い様子。
アメリカ行きたいな・・・日本美術見に。
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