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屋久島旅行 [旅・出張]

3連休、屋久島に行ってきました。

2回続く3連休、本当は最初の連休で行くはずが、まさかの台風直撃(仕方なく千葉に釣りに行った)。
ばたばたと予定変更して2回目の3連休でようやく行けました。
国内旅行、秋は台風に振り回されますね。

前回飛行機に乗ったのは2020年1月の徳之島旅行、飛行機に乗るのは2年半ぶりということになります。
スマートフォンも変わっているのでアプリにログインし直したり慎重に準備。
空港にも1時間前に着きました。

今回は登山があるのでリュックサックなどの荷物があり、珍しく手荷物を預けました。
羽田空港第1ターミナル、無人の手荷物預け機があるのですが、うまくいかず結局有人カウンター。
時間をロスしたものの、出発して鹿児島空港、バスで港に到着。
この看板を見ると九州に来た感じがします。
Yakushima_001.jpg

高速船で種子島経由で屋久島の安房港。
到着したのは18:00過ぎにもかかわらず、西に来たのでまだ日没直後で薄明るい。
しかし、すぐに暗くなってしまい、ターミナルも入口が閉じられてしまい、バスが来るまでちょっと不安でした。

バスで真っ暗な中を走って宿へ。
夕食をとって翌朝に供えて早寝です。

翌朝、朝食と昼食を準備して屋久杉ツアーへ。
夜明け前からバスで登山口へ。
バスを降りた登山口で朝食をとると夜明け。6:00出発。

屋久杉登山の前半は、トロッコの線路をひたすら歩きます。
このトロッコは、世界遺産になるより前、杉の伐採が行われていたときのものですが、実はまだたまに走っているそうです。
Yakushima_007.jpg

トロッコの線路は何か所か川を渡っており、手すりがないところもあって怖いです。
川の水はきれいで、大きな岩がゴロゴロしています。
これは花崗岩らしい。
Yakushima_013.jpg

屋久島は高い山が並んでいます。
どれくらい高いかというと、鹿児島県の最高峰は屋久島にあります。
というか、九州の最高峰は屋久島にあります。
さらに、九州の高い山の1-8位は屋久島にあるそうです。
(「山」の解釈の違いで、島外では1-7位ともいう)

一方、隣の種子島は極めて扁平で、最高でも300mありません。
これはずっと疑問だったのですが、今回氷解。

このあたりの島はフィリピン海プレートの沈み込みによる付加体で、東から順に種子島、屋久島、口永良部島と並んでいます。
マグマはプレートの沈み込みから少し進んだところで発生するので、口永良部島は火山となっています。
そしてその中間にある屋久島にもマグマが上昇して貫入し、花崗岩の塊になっています。
つまり、屋久島は花崗岩の塊の山ということらしいです。

花崗岩の上の土壌は薄く、栄養にも乏しいので、植物にとっては厳しい環境です。
そのため、降水量は多いものの、杉の生長は遅く、その代わり長寿になるのだそうです。
そして、目が詰まり、腐りにくいので良材となります。

屋久杉というのはこうした環境で長生き期間育ったものをいい、特に杉として生物の種類が違うわけではありません。
屋久島では小さい杉は小杉と呼ばれています。

網1つのキーワードは「着生」で、倒木や切り株の上から木が生えてくる現象。
寄生とは違います。
土壌が薄いせいなのか、着床はとてもよく見ます。
中には、三大杉と呼ばれる、前の木の上に木が生え、その上に木が生えたものもあります。

これは夫婦杉と呼ばれる杉で、枝が隣の杉にくっついてしまっているものです。

Yakushima_027.jpg



大きな杉は中が腐敗して空洞になっていることが多いし、屋久杉は変な形をしていることが多いです。
これは、長寿で変形しているということだけではなく、良い形をした者は切られてしまったということもあるようです。
かなり登ったところにも切り株があるんですよね。

大王杉とか屋久杉を見ながら登ります。
上のほうに行くと、巨大な屋久杉がどーん、どーんとあって迫力があります。

そしてゴールが縄文杉。
正確な樹齢はわからないものの、今見つかっている屋久杉で一番巨大なもの。
Yakushima_039.jpg

ただし、遠目に見ることしかできません。
昔は近づいて触ったりできたそうです。
しかし、倒れた場合の危険性とか、縄文杉自体の保護のため、今は少し離れた展望台から見ることになっています。
さらに、展望台と屋久杉の間にいろいろ生えてきてしまって、余計見づらい。
世界遺産なのでいろいろ簡単ではないものの、伐採しようかという話になっているらしい。

ちなみに、屋久島登山中、ほとんど携帯電話は圏外ですが、縄文杉に着くと突然5Gの電波を拾います。

縄文杉登山、10時間、20kmと長丁場、帰りは結構疲れてきます。
ただ、少し怪しくなった程度で結局雨が降りませんでした。
登山用の雨具、今回も出番なしでした。

翌日バスで帰るとき、明るい時間に山を見ると、本当に岩の塊といった感じです。
Yakushima_045.jpg

船に乗る前、大川の滝(おおこのたき)を見に行きました。
これは、島の大部分を占める花崗岩ができた際、その周辺が熱変成して島を囲むようにホルンフェルスが形成され、これが固い岩盤のため、できた滝とのこと。
Yakushima_053.jpg

地学の教材みたいですよね。

ちなみに、2年半ぶりの島旅で、ついに日本の大きい島17(上位20位のうち、択捉島、国後島、色丹島の3等をのぞいたもの)を達成しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%B3%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
あと屋久島を残した段階でコロナ禍になってしまって旅行に行けなくなってしまったんですよね。
感慨深いです。
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