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高知旅行 [旅・出張]

毎年と言いつつ、コロナ禍で中断していた1月連休の旅行、3年ぶりに行ってきました。

目的地は高知。高知市を中心に東西に広がり、一筆書き信奉者としては攻めにくいところです。
実のところ高知市は仕事で何回か行ったことがあり、現存12天守の1つである高知城も行ったことがあります。
そのため、前半は西側、後半は東側に行きました。

まずは高知空港に午前に着いてからレンタカーを借りて西へ向かい、足摺岬へ。
高速道路は未完成のようで、足摺岬まで到達したときには夕方でした。
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そこから四万十市中村に宿泊。
ちなみに、四万十と四万十があり、両者が隣接しているというややこしさ。

中村の町は小さいものの、飲食店も結構あって、過ごしやすいところだと思いました。

翌日午前は四万十川。
これ、写真やテレビで見たことはあるので、実はあまり期待していなかったのですが、良いですね。
冬は水の透明度が増していて、6-7mくらいの底が見えるのだそうです。
増水時は相当水が増えるようで川原も広いし、本流だけで21本の沈下橋があります。
この沈下橋というのは増水して沈んでも、流木などが引っかからないように、欄干など何もない橋です。
遠くの沈下橋を、自転車が通っていくのを見るととてものどかな感じがします。
しかし、実際に自動車で渡ってみたら、怖くて左右を見る余裕は全くありませんでした。
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街灯もないし、夜は絶対怖いですよね。
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昼過ぎに再び東に向かい、高知市まで戻って1泊。
最終日は東に向かいました。

高知市から西側に行くときはトンネルが多かったのに対して、高知市から東に向かうと、海沿いを走り、ドライブをしていてとても気持ちがいいです。
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途中まで鉄道も並行して走ります。
津波対策として、避難タワーがしばしば目に入るのでぎょっとしますが・・・。
この避難タワー、関東だと九十九里浜で見るくらいですかね。

室戸岬、岬の先端は地味ですが、非常に面白いところです。
室戸世界ジオパークセンターというのもあって、地質・地形の説明もありました。
高知県、というか、四国の南半分は、フィリピン海プレートが沈み込むことによる付加体でできています。
そのため、南に行くほど新しい地質になっています。
そして、室戸岬はどんどん隆起しています。
なので、地震の度に港が浅くなってしまい、大変なのだそうです。
空海が修行し、悟りを開いたことで有名な御蔵洞(御厨人窟:みくろど)という洞窟があります。
これもかつて、空海が修行した1000年前は6mほど低く、海面近くにあったのだそうです。
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さらに、こうした隆起によって海成段丘が形成されており、段丘の上も畑として利用されているそうです。

また、台風が通過する場所で風がすさまじいため、民家は要塞のように高い壁で囲われています。
これ、家の中に日が入るんでしょうか、というくらいです。

帰り道には吉良川町(きらがわ)の街並みを見てきました。
林業、製炭で栄えた町で、重要伝統的建造物保存地区に指定されています。

古い建物には水切り瓦といって、壁に何段かの瓦の庇がついています。
これは、大量の降雨を直接地面に落とすことによって漆喰の壁を守るものだそうです。

また、地形も面白く、ここも海成段丘なのか町が2段になっており、海沿いの低いところの家は2階建、その上の段の家は1階建となっています。
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室戸は捕鯨も盛んだったそうで、キラメッセ室戸鯨館という小さいけれどきれいな博物館もありました。

3日間、レンタカーの走行距離は500kmを越え、普段はアイサイトのクルーズコントロールに慣れきってしまっているので運転は疲れましたが、移動しただけ距離感や土地の様子がわかって楽しめました。

四万十はまた行っても良いですかね。のんびりと。
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