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光琳 国宝「紅白梅図屏風」×重文「風神雷神図屏風」 [芸術]

台風21号の影響?で船が欠航し、神津島旅行が流れてしまったので、熱海のMOA美術館に新幹線で行ってきました。
琳派の展覧会をやっていて、遠いし会期が短いしなあ、と思っていたので、良いチャンスです。
光琳 国宝「紅白梅図屏風」×重文「風神雷神図屏風」

MOA美術館は2回目、前回は車、今回は電車とバス。
熱海のものすごい坂を登って着きますが、高台からの眺めはすばらしく、最高です。
moamuseum.jpg

今回のハイライトは尾形光琳の「風神雷神図」と「紅白梅図」。
「風神雷神図」は俵屋宗達の絵を写した物。
それを昇華して「紅白梅図」を書いたというのはよく言われるところです。
それぞれ見たことはあったものの、横に並べて比較できるというのはまたとない機会です。
Twitterでも紹介されていますね。
https://x.com/moa_museum/status/1852249000680001686

なお、風神雷神図については、2015/10/31京都国立博物館「琳派京を彩る」で俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一を並べて見たことがあって、やはりオリジナルの俵屋宗達のものに優る物なしという感じがします。
俵屋宗達のものは絵がはみ出していて、大胆自由というか、それでいて計算されたようなバランスがある一方、光琳の図は今回解説にあったように風神雷神を下にずらしてはみ出さないようにしてしまったので無難にまとまってしまった感があります。

光琳の名を冠して「琳派」とはいえ、やはり俵屋宗達や、酒井抱一など江戸琳派が好きだなと思いつつ、やはり素晴らしいと思うものがいくつかありました。

尾形光琳「水葵蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳」
https://x.com/moa_museum/status/1445673219671822336
何なんでしょうね、このデザインのセンスというのは。
具象的でもないし、人工的に作ったにしては対称性とかないのにバランスが取れているというか。

そして、絵も構図が素直ではないのが溜まらないです。

尾形光琳「紫式部図」
https://x.com/moa_museum/status/1850495219483189628
月下で石山寺で紫式部が源氏物語を書いているというありがちな題材でありながら、月を一番下に書いてしまうと言う発想。

酒井抱一「雪月花図」
三幅セットで、ちょっとこのページだと分かりにくいけれど、並べると左上から右下に、きれいに対角線に並ぶ。
https://www.moaart.or.jp/?collections=060

片道2時間、遠いけれど、都心でやる展覧会より(それなりに混んでいたけど)空いていて、気分が良くなる場所でした。

ただ、入口の「自然食品」の売場でEMコーナーがあったのは、かなり興ざめでした。

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