放送大学で西洋の修道院をやって以来、イタリアに行ってみたいな、と思っていたので、ゴールデンウィークを利用してシチリアに行ってきました。

半年前のタンザニア旅行以来の海外旅行で、リハビリです。

■シラクーサ

行きはブリュッセルを経由してカターニアに夜に到着し、翌朝はシラクーサへ日帰り旅行。
今でこそ小さな町ですが、ここは紀元前のギリシャ植民地時代からシチリア島の中心都市だったところです。
アルキメデスもここの人物であり、アルキメデス広場という広場があったりします(他のシチリアの都市にもありますが)。

本土側にはギリシャ劇場、古代ローマの円形競技場が残りますが、ギリシャ劇場はカバーで覆われていて、台無しでした。


突き出したオルティージャ島にはギリシャ時代の遺跡だけではなく、中世以降の街並みが広がります。
ドゥオーモはこれぞバロックという外観。


カフェで昼食にシーフードスパゲティ(ブカティーニ)を頼んだら、3人分はあろうかという量が出てきて、夕食が食べられなくなりました。美味しかったけど。



■カターニア

カターニアはエトナ山のそばにあるシチリア島第二の都市で、見所はそれ程多くないが、ローマ時代の円形闘技場跡があり、ドゥオーモがある。




シチリアの名物に、混ぜご飯のおにぎりを揚げたようなアランチーニという食べ物がある。
ひたすら腹に溜まる。



■アグリジェント

小さな町ではありますが、ここもギリシャの植民都市に遡ります。
観光客も多いです。

神殿の谷と呼ばれる地域には神殿跡が残ります。



現在の街は丘の上にあり、街中の移動は坂ばかりで大変です。
街の住宅地の中にはサント・スピリト教会があり、一見地味ですが、中はすごい。
パレルモ出身のジャコモ・セルポッタという人物による像が動き出そうかというように配置され、これぞバロックという感じでした。




■パレルモ

最後はパレルモ。
ここはすごかった。


マルトラーナ教会は内部がビザンチン様式かと思えば、


ロザリオ・イン・サンタ・チータ祈祷堂は、またジャコモ・セルポッタによるバロック。


サン・フランチェスコ教会はロマネスクだとのことですが、内部はゴシックのような部分、バロックのような部分が混在していました。




シチリア島は、ギリシャ、ローマ帝国、東ローマ帝国、イスラム、ノルマン人、フランス、スペイン、オーストリアと地中海世界の登場人物が全部入りになったような複雑な歴史を持っていて、難しくて頭が混乱しますが、大変興味深いところです。

食べ物も、イタリア料理でありつつ、魚介類も豊富で、日本人にはうれしいところです。
量が多いのはきついですが。