サントリー美術館の「久隅守景」を見てきました。

サントリー美術館、2回目ですが、この美術館、良いですね。床は木で、空間もゆったりとしています。さらに、この日は夜の延長時間に行ったせいか、空いていてゆっくり見られました。

久隅守景は、狩野派の江戸前期の中興の祖、狩野探幽の弟子です。
しかし、いろいろ事情があったらしく、晩年は狩野派を離れました。

狩野派としての絵もありますが、農民の生活を描いた四季耕作図、そして国宝となった夕顔納涼図があります。
http://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=A11878

四季耕作図は、江戸前期の農業の姿としても興味深いです。
道具はもちろん、知らないものばかりですが、田んぼも形は揃ってないですね。
田植えの仕方も現在ほど規則的ではなかったように見えます。

まあ、絵については琳派と違って全体的に地味ですが、花鳥図はきれいでした。
六曲一双ですが、よく見ると折り曲げたときに前に出る部分に絵が寄っているんですね。
http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/syozou/gazo_kakudai.php?SakuId=2542&No=1