卒業論文も一息ついて、手を付けられなかったやることがそれなりにありますが、会期が11/5までと迫っていたので、出光美術館に行ってきました。

「江戸の琳派芸術」
http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/

江戸琳派と言うことで、酒井抱一、鈴木其一が中心です。

入っていきなり酒井抱一「夏草秋草図」とあるので、例のやつかと思ったら、ここにあるのは下書きとされているものだそうです。
そしていきなり伝尾形光琳「紅白梅図」とあるので、例のやつかと思ったら、ここにあるのは真ん中に川があるやつではありませんでした。

しかし、同じような構図やモチーフが繰り返し描かれているところの共通性と違いを見るところも琳派の面白いところかも知れません。

酒井抱一「青楓朱楓図屏風」、鈴木其一「四季花木図屏風」も、光琳の紅梅白梅図の阿行吽行の対のような構図を踏襲していると感じるのですが、どうでしょうか。

酒井抱一「紅白梅図屏風」は銀地で渋く、冷たい初春の空気の中で咲く梅を感じますし、
鈴木其一の「桜・楓図屏風」は構図が斬新ですし、「籐花図」は一面に銀砂子がまかれて独創的。


大型の屏風も多く、華やかなのでわかりやすいとはいえ、やはり素晴らしいですね。
やっぱり時代が進んでいるせいもあって、尾形光琳の時代より色の使い方も鮮やかですし、保存状態も良いように思います。
酒井抱一はもちろん、鈴木其一ってもっとブレークしても良いんじゃないかと思います。
(混んだら困るけど)

出光美術館、皇居も見えて、混んでいると行ってもそんなにひどい目に遭ったことはないので、良いところです。
皇居も紅葉が始まっていますね。