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「バーミヤン大仏天井壁画」と「黄金のアフガニスタン」 [芸術]

今年もあっという間に6月、後で行けばいいやと思っていた展覧会も気がつけば終了間近。さっと見てきました。

九州でやっていた頃から気になっていた「黄金のアフガニスタン」ですが、東京国立博物館で開催中、連動した企画として東京藝術大学でも「バーミヤンの大仏天井壁画」という特別展をやっています。

アフガニスタンはアレキサンダー大王の東征やシルクロードの時代からの遺産がたくさんありましたが、ソ連の侵攻、その撤退後の内戦、タリバン政権によって、多くが破壊されたり、盗まれて海外に流出してしまいました。

ところが、心ある博物館員達が密かに隠されていた文化財が、内戦終了後の2003年に「発見」されました。
また、流出した文化財は日本でも102点も集められ、アフガニスタンに返すべく、大切に保存されてきました。

略奪のアフガン文化財、返還へ 日本に流れた102点
http://www.asahi.com/articles/ASJ5V4DF6J5VUHBI01J.html

まずは東京藝術大学。
日本で集められた102点のうち87点が展示され、なぜか無料。素晴らしい。
そして、ハイライトは、バーミヤンの大仏の天井壁画の復元。

バーミヤンの大仏は2001年にタリバンによって破壊されてしまいました。
大仏の頭上には壁画があったことが知られていましたが、この頃の略奪によって全く失われてしまいました。
それを、過去に撮影された写真等をもとに復元したものです。

ちょうど解説がされていたので、四頭立ての馬車に乗る太陽神を中心とした壁画の内容がよく分かりました。
太陽神の左右上部には風神がいるんですよね。
風神はもともとギリシャの神だったものが、バーミヤンにも伝わり、そして日本の風神雷神までつながってくるのですね。


続いて東京国立博物館の「黄金のアフガニスタン」。
こちらは日本で集められた文化財は15点に過ぎないものの、アフガニスタンで守られていた黄金等の装飾品が飾られています。

黄金にトルコ石をふんだんに埋め込んだ精緻な装飾品も素晴らしいし、エジプト製とされる透明なガラス器など、日本の縄文時代から古墳時代に相当する時代に、圧倒的に進んだ文明があったことを感じます。ギリシャだけではなく、インドやペルシャの影響もあります。

アフガニスタン、是非行ってみたいですけど、外務省の海外安全情報だと、
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」」
ですからね。
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