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中央アジアの歴史・社会・文化 [放送大学]

放送大学の「中央アジアの歴史・社会・文化」の試験が終わりました。

一応勤労学生なので、できるだけ週末に試験の科目を受講するようにしているのですが、今学期で終わってしまうと言うことで慌ててとりました。

中央アジアはここ最近とても関心がある地域で、ジャレド・ダイアモンドの「銃・鉄・病原菌」を読むとユーラシア大陸自体が人類の文明の中心だったと思いますし、杉山 正明 の「モンゴル帝国の興亡」を読むと、グローバル化というのが遙か昔13世紀にも起こった現象だと言うことが分かります。

さて、この科目ですが、中央アジアの歴史を「アーリア時代」、「テュルク・イスラーム時代」、「近現代」に分け、それぞれの歴史、社会、文化を見ていくという構成になっていました。

厳しい気候の中で、草原で遊牧をする人、点在するオアシスで農業を営む人が生まれる事になりますが、両者がこの地域の歴史の軸となっています。

軍事的には遊牧民が優勢であり、経済力ではオアシスが優勢なため、これらが結びつくと強力な国家が生まれる、という形です。授業では出てきませんが、モンゴルと中国が一体化した元もそんな感じなんでしょうね。

この地域はかつてはオアシスにアーリア系(イラン系)の人が住むという地域で、イラン系の言語を話し、その周りの遊牧民の支配によってスキタイ、匈奴、鮮卑、柔然、突厥、ウイグルといった国家ができていったのですが、アルタイ系である遊牧民の定住化が進むことによって、テュルク語を話すテュルク民族の世界に変わっていきます。

また、イラン系のオアシス国家サーマーン朝がイスラム国家として成立してから、オアシス、遊牧民にイスラム教が広がっていき、アラビア文字、テュルク語、イスラム教というテュルク・イスラーム時代に入ります。

モンゴルの支配を受けた後にティムール朝が成立し、テュルク・イスラーム時代は隆盛を極めるのですが、ティムール朝が崩壊すると、いくつかの王国ができますが、近現代に入ってくると「遊牧民の騎馬による軍事力」というものが意味を失ってきて、ロシアや清に分割して飲み込まれてしまい、今の状況まで至ることになります。

世界史を高校でやっていないので、勉強はなかなか大変でした。周辺、特にイランや中国の歴史を知ると、もっと理解が深まるんでしょうね。
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