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西ヨーロッパの教会と修道院建築 [放送大学]

年度が明けて、もう放送大学の学期の始まり。
すでに放送授業も遅れ気味ですが・・・この週末は面接授業にいってきました。

いつもと違う学習センターまで出張してまで受講した授業ですが、建築士の方が先生で、たくさんのスライドで実際の建築物を紹介する授業でとても勉強になりました。

建築っておもしろいですね。もう一度人生を選べたら、建築士も良いな、と思いました。

これまで散々ヨーロッパも旅行していて教会もたくさん見ていましたが、立派だなあ、とか大きいなあ、と思うだけでしたが、これからは見るのが楽しみになりそうです。というか、前に言ってみたところももう一度見てみたい。

西ヨーロッパの建築はギリシャまで遡りますが、ギリシャ時代にはアーチの技術はなかった。
しかし、続くローマ帝国ではアーチの技術が多用され、巨大な建造物をたくさん造ります。
ローマ後期のキリスト教時代は既存の建造物の一部を流用して教会が建てられます。

ところが、西ローマ帝国が滅ぼされると、それが消えてしまう。
アーチの技術も失われてしまう。

そこから、ロマネスク様式の時代となり、重厚な造りで教会が造られる。装飾的に窓などにもアーチが復活する。
さらに、薄暗い教会の内部に光を取り入れようとする努力が壁を薄くし、大きなステンドグラスの窓を作ろうとすることになり、ゴシック様式に発展していく。

これは知らなかったというか気がつかなかったのですが、ゴシック様式は薄い壁や、壁が外に開こうとする力を押さえるために、側壁や飛び梁(Flying Buttress)といった技術が利用されます。
そういえば、そんなのがくっついてたけど、意識してみませんでした。

こうして1つの究極としてゴシック建築が爛熟していきますが、これに対して今度はルネッサンスとして、古代のローマ帝国の幾何学的な構造がリバイバル。
さらにマニエリスムのようなひねりが入り、動きのあるバロックへ・・・。

また、修道院の建築についても、人がどのように暮らすか、修道生活を送るべきか、という共同体としての生活様式の試行錯誤が建築様式につながるところもおもしろかった。

教会建築というと日本人にはあまり関係ないようにも思いますが、活動修道院ということで、修道院は多くの病院や学校を作ったので、特に大学は教会建築との関連が深いらしい。

そう、あの大学でイメージする建築様式。

ちなみに東京大学はゴシック様式で作られ、一橋大学はロマネスク様式になっているそうです。
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