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道徳性心理学と犯罪心理学 [放送大学]

今年は卒論をメインにしつつも、いくつか面接授業を入れており、これが二つ目。

90年代以降は凶悪犯罪の発生件数は減少傾向にある。
少年犯罪についても、60年代、80年代のほうが多かった。

犯罪は男性が8割と多く、非行少年も女性は2割程度。
男性と女性では犯罪の性質が明らかに異なっている。

DSM-5では、アスペルガー障害という名称は消えた。
様々な誤用、拡大解釈がなされたため。

ピアジェは子供の発達段階によって善悪の判断が変わっていくことを発見。
その後継者は自称するコールバーグは、25歳までに対象を拡大し、前慣習的、慣習的、脱慣習的な道徳性水準に達するとした。
脱慣習的な道徳性水準とは、普遍的な倫理的原則。

コールバーグは1960年代から現在まで道徳性の発達研究の主流であるが、正義を原理とし、文化的に普遍的な倫理を最上位に置く考え方は、白人キリスト教男性を優位に置いているという批判がある。

ギリガンは道徳性の原理は正義だけではなく、思いやりもあると主張。男女で道徳の原理が異なっており、コールバーグの水準によれば、女性の道徳性が低い水準であると言うことになってしまう。

道徳性を発達段階として捉えてテストが行われてきたが、ハーツホンとメイによれば、児童の道徳性知識と実際の嘘に対する行動との双方に、一貫した関係は見いだされず。
知能を測っているだけではないかという疑問が生じる。


道徳性心理学と犯罪心理学という2つがどうして併置されているのかな、と思っていたのですが、どちらも発達というものを扱っているということのように感じました。

普遍的な道徳は存在しないと思いますし、教えて知識として理解させてもその通りに行動する訳ではないとなると、道徳の教育というのは難しそうですね。
また、これだけ男女の違いが否定されがちな現代で、やはり男女(性別かジェンダーかわかりませんが)の違いが厳然としてあるというのも興味深い話でした。



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