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地中海世界の歴史 [放送大学]

今日から今学期の放送大学の試験が始まりました。
最初の試験は「地中海世界の歴史」。
いつもの放送大学の試験はあっという間に終わって時間前に帰るのですが、今回は記述式で時間が足りないくらいでした。

さて、「地中海世界の歴史」はその名の通り、地中海を囲む地域の歴史を古代から中世まで辿るものです。
これまでこの地域を旅行してきて、それぞれの国で断片的な歴史の知識は入ってきていましたが、一度体系的に学んでおくか、ということで履修しました。

まず、紀元前から始まるのですが、なかなか紀元後まで行かない。

メソポタミアの文明から始まり、オリエントでも国ができていき、エジプトにも文明が興る。
オリエントに専制国家が生まれていく中で、辺境のギリシャでもミノア文明、ミケーネ文明と続き、ポリスが成立する。

ギリシャは紀元前5世紀ぐらいにペルシャ戦争に勝ち、絶頂を迎えたのに、ペロポネソス戦争で衰退してしまう。
その直後、マケドニアのアレキサンドロス国王がすごい勢いで東征。
大王亡き後、ギリシャはローマ帝国に飲み込まれてしまう。

さて、ローマ帝国。
なんと紀元前の時代から共和政で2人の執政官がいるという権力分散の仕組みを持っていたことが驚きです。
しかし、帝国が大きくなる中で権力が集中して皇帝が生まれ、元首政になる。
このあたりでパックス・ロマーナと呼ばれる絶頂に達したものの、専制君主制に移行し、東西に分かれてしまう。

その後、東ローマ帝国はビザンツ帝国となって1000年も続く訳ですが、最後には領土はギリシャあたりだけになってしまい、公用語もギリシャ語になってしまう。

西ローマ帝国は分割後、すぐに力を失ってゲルマン人の国々が割拠するようになってしまう。でも、教皇が力を持っていく。

そして7世紀からはイスラム教が一気に東から広がり、地中海南部を押さえてしまう。

その3つの文化圏が相互に影響を与えながら現代に到る、ということでしょうか。


全体的にバランスがとれた内容で、歴史の流れがよくわかりましたが、やっぱりイスラム圏に関する情報が少ないことは否めません。
フェニキア人のカルタゴが陥落した後の北アフリカの歴史はほとんど触れられませんでした。

なぜ、ローマ帝国は東西に分かれたのか。
なぜ、地中海の南側はイスラム化され、北側はほとんどされなかったのか。
今後も研究が必要です。

スペイン、イタリア、ギリシャ、キプロス、トルコとこれまで行った国々の歴史がつながった感じです。
しかし、イタリア南部、イスラエル、エジプトあたりも行ってみないといけないですね。

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