草野厚「ODAの現場で考えたこと」 [読書(教養書・実用書)]
ODAの現場で考えたこと―日本外交の現在と未来 (NHKブックス)
- 作者: 草野 厚
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/04
- メディア: 単行本
年度も明けたので、久し振りに読書。
ODAはとかく無駄遣いだとか、今の日本にはそんな余裕はないとされてしまい、97年に1.2兆円ほどでピークとなってから減少に転じていて、国際比較でも1位から転落している。
しかし、ODAは日本にとって大切なのではないか、批判を受ける面はあるものの、難しいことをやっている割にはしっかりやっているのではないか。そして、無駄なインフラよりも人道援助と言われるが、道路やダムと言ったインフラ作りは重要ではないか。
そうした視点から、各地を見て回って見た、という本で、旅行記のようにすいすいと読める。
取りあげられている地域は、ラオス、バングラディシュ、エチオピアとタンザニア、ウガンダ、ルワンダ、ウズベキスタン、タジキスタン、ソロモン諸島とフィジー、インドネシア。
発展途上国って、社会関係資本の欠落であったり、発展しない理由があるのであり、そうした中で多くの日本人が奮闘しているのですね。
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