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イギリス旅行(ダイジェスト) [旅・出張]

夏休みはイギリス旅行をしてきました。
イギリスは最初に海外旅行をした国で、その後もトランジット等で行く機会が多く何と8回目。
しかし、ロンドン以外は行ったことがなく、なかなか新鮮でした。首都だけを見ていてもその国というのは分かりませんね。
ポンド激安かと思いましたが、やはり物価は高い国でした。

■ロンドン

最初はエジンバラに向かいましたが、ロンドンでヒースロー空港からガトウィック空港に乗り換える必要があるため、大英博物館に立ち寄り。
ここも何度も来ているところではありますが、色々な国をまわると、例えば、アテネでパルテノン神殿の彫刻を見ても、一部は大英博物館に展示されています、といった表示があるわけです。
そういった経験を経て再度見てみるというのが今回の目的。
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率直な感想としては、やはりそれがあった現場で見るほどの感動はないように思います。
ただし、博物館の案内にもあるように、多くの地域の多くの時代の物が一同に介して比較も出来ることが利点でしょうか。
そして、これも現地で見て気づくのですが、大英博物館にあるものほど保存状態が良いものは貴重です。
イランのペルセポリスで見た有翼人面牡牛像は保存状態が良いとは言え、傷が目立ちます。


■エジンバラ。
天気が悪かったこともあり寒いくらいで、日本の感覚で温度設定してエアコンを入れると暖房になります。

ロイヤルマイルという旧市街の通りが中心で、この時期は大道芸人やストリートミュージシャンもいて賑やかです。
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道の途中にはスコットランド出身の哲学者デイヴィッド・ヒュームが。
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スコットランドの名物料理と言えばハギス。「羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理」というと凄そうですが、ソーセージの中身だけ食べたような味で意外に普通です。そぼろのような感じで、マッシュポテトと出てきます。
左上の部分です。
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そしてもちろん、スコッチウイスキー。レストランでも飲み比べメニューがあります。
ただし、値段は日本より安いと言うことはないです。
そして、ストレートで出てきます。水も一緒に出てきますが。
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■ヨーク

イギリスで初めて鉄道で移動してヨーク。
南下してこのあたりまで来ると、かつてローマ帝国の支配が及んだ地域になります。

鉄道からの車窓でも、時々立派な建物が見えてびっくりしますが、ヨークも巨大な大聖堂が建っています。
なんとホテルの部屋はこの目の前でした。
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街全体が城壁に囲まれており、歩いていても雰囲気が良い街です。

もう一つの目玉が鉄道博物館で、古い蒸気機関車と共に新幹線0系が展示されています。
ここだけ日本企業の寄付のせいか、日本語の説明もあります。
高速鉄道はコスト高であり、それを回避すべくイギリスの鉄道は斬新的な発展を選んだが、その結果としてモータリゼーションで奪われた旅客を取り返すことが出来なかった、との率直な解説。
車内に入ることも出来、なかなか懐かしい。
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■リヴァプール

さらに南下してリヴァプール。

この都市はマージー川の河口にあり、古くから港町として栄えました。
悪名高いイギリスの奴隷貿易(三角貿易)の拠点ともなり、それで発展した歴史を持っていますが、何と言ってもこの都市の最大の輸出品はビートルズ。
関連の博物館もありますが、ちょっと時間切れで行けなかった。

中華街もあり、博物館の展示などを見ていても、この国、この都市と中国のつながりの歴史の深さを感じました。
AIIBへのイギリスの参加など、唐突のように見えますが、歴史的なつながりも大きいのかな、とも感じました。
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港町としては衰退し、失業率が高い状態にありましたが、再開発されて街もきれいです。
このあたり、日本の衰退した地方都市とどうして違うのか考えさせられます。
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■マンチェスター

イギリスの最大の都市はロンドンとして、二番目はどこかとなるとドングリの背比べのようですが、二位とされる都市の一つがマンチェスター。
科学産業博物館があり、蒸気機関や織機の展示、実演が行われています。

紡績は棉花の短繊維を紡いで撚って糸にしていきますが、思ったより手順が多く、それぞれの機械に分かれています。
こうした機械を蒸気機関で動かすことに成功し、一時は世界の綿織物の70%がここで作られていたと言います。
インドの棉花をインドで綿織物にするより、一旦イギリスに運んで綿織物にしてから持ってくる方が安いという圧倒的な生産性の差があったと言います。

マンチェスター付近で綿織物工業が発達した理由は3つ挙げられていて、港であるリヴァプールに近かったこと、蒸気機関の前の主要な動力源だった速い水流が得られていたこと、そして規制が緩く、工場や労働者の住居の建設がしやすかったことだそうです。

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蒸気機関にしろ、織機にせよ、この地で実際に動いていた物が展示されていると迫力があります。


そして、マンチェスターの後はロンドンに戻り、一週間で帰国。

初めてのロンドン以外のイギリス。
そこかしこに日本語版の案内や日本語音声の案内があり、とても旅行がしやすくて見所も多く、またじっくりと行ってみたい国ですね。

旅程
イギリスの旅行記
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