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在宅勤務2 [日常]

在宅勤務が本格化してから1か月。

原則在宅から緊急事態宣言が出て本当に在宅。
年度が明けて仕事が落ち着いたこともあって、当面出社する予定がないです。

段々、在宅勤務のペースができてきて、むしろ毎日出勤する生活に戻れるかという不安が。

・相変わらず宅配便が受け取れて便利。曜日指定どころか時間指定もしない。いつでも来いという感じ。
・雨の日に出勤しなくて良いのはとても良い。
・週に2回ほど買い物に外出するくらいで、めっきり外に出なくなった。
そのかわり、両手いっぱいに買ってくる必要がある。

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・予想外のものがなくなる。洗濯しすぎて洗剤がなくなったり、醤油やみりんといった調味料がなくなってしまった。
・夕方におやつを食べてしまう。
・Zoom飲み会が多い。
・余った時間をどう使うか。勉強がもっとも良い暇つぶしであることを発見。
・車はまったく無用の長物となっている。

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物の不足は、一進一退ですね。
・ティッシュペーパーはいっぱいと言うことはないが普通に見る。
・トイレットペーパーはたまに見る。頻度は上がってきた。
・マスクは見ない。
・ハンドソープ、入れ替え用はあるが、容器入りはない。
・スパゲティ、米もある。
・納豆や肉は時間帯によっては少ない。
・体温計を使おうと思ったら、LR41という電池はどこに行ってもない。
・ヘッドセットも買いに言ったらほとんどなかった。ウェブカメラは売り切れていた。3月上旬時点で少なめでしたね。

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加藤茂孝「続・人類と感染症の歴史 ー新たな恐怖に備えるー」 [読書(教養書・実用書)]


続・人類と感染症の歴史 新たな恐怖に備える

続・人類と感染症の歴史 新たな恐怖に備える

  • 作者: 加藤 茂孝
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2018/05/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



引きこもり生活の中で感染症についての読書です。
もともと感染症には関心があって、ふりかえってみると家にそれなりに本があります。

また、放送大学でもいくつか科目をとってきていますね。
感染症と生体防御
人類と感染症の闘い

後者の面接授業は特に歴史にも触れながらの紹介で興味深く、講師の先生の書いた本も読みました。



人類と感染症の歴史

人類と感染症の歴史

  • 作者: 加藤 茂孝
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2013/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



そして、いつの間に続編が出ていたというのが今回読んだ本です。
前編とは違う感染症が取り上げられています。

【風疹】
ウイルス。
最初の導入ではまた風疹が取り上げられています。
以下に予防接種が重要か。年齢別の風疹報告者数を見ると予防接種の効果は抜群です。
以前の授業や本で印象に残っていたものもあり、(近所で麻疹が発生したこともあるが)麻疹・風疹ワクチンを去年、慈悲で受けてきたんですよね。
独身ですけど、職場にも女性が増えてきたし。

【HIV/AIDS】
ウイルス。
世界的に問題になったのが10~20代だったこともあり、怖い病気という記憶があります。
しかし、実はどうやらその前の1921年にはアフリカに存在していた病気らしい。
コンゴの1930年代の鉄道建設現場の労働者には広まっていて、そこで働いていたハイチ人に感染が広まっていたそうで、配置から1969年にアメリカに入った模様。
日本では血液製剤で感染が拡がってしまい、多くの教訓を残しました。

【ハンセン病】
菌。
これは文学にもなってきたほど古い病気。
どうも結核菌に近い菌による病気のようですね。

【狂犬病】
ウイルス。
パスツールがワクチンを開発。
私も10年打っていないので、旅行ができるようになったらまた打たねば。

【マラリア】
マラリア原虫。
これ、単細胞生物ですが、植物細胞が持つ葉緑体が進化した色素体様の細胞小器官があるそうで、祖先はなんと渦鞭毛藻類と同じ光合成生物であったとか。
水の中に住んでいるうちに、蚊を最終宿主、人間を中間宿主にする生き物になった。
驚き。
西表島に旅行したときにWikipediaなど読み、実は日本でも滋賀県、そして北海道でも流行していた病気だと言うことを知りました。決して熱帯の病気だから日本にいないのではなく、蚊を減らしたからいなくなったらしいです。

【梅毒】
菌。
これは、新大陸起源と思われる。
新大陸には旧大陸からたくさんの病気が持ち込まれて先住民を死に追いやったのは「銃・病原菌・鉄」で有名だが、これは逆。
ヨーロッパで見られる女性の背が広く開いたイブニングドレスは、背にできものができていないので梅毒にかかっていない、というアピールだったとか。

【コレラ】
菌。
インパール作戦では、ズボンを下ろしたまま死んでいた日本兵が多かったという。これはコレラ。
日本でも19世紀以降、複数回流行。
玉川上水にコレラ菌が流されているというデマをきっかけに、玉川上水が流れる三多摩地区は神奈川県から東京府に移管された。

【エボラ】
ウイルス。
映画にもなって恐ろしいウイルスとして知られているが、あまりにも致死率が激しいので拡がることが少ない。
しかし、2014年では比較的大規模の流行が西アフリカで起きてしまった。
死者の身体に触る葬祭の習慣が要因の一つだったと思われる。
また、当初は白装束の医療関係者に対する反感も生まれてしまった。

「緊急事態の中で、1人が多くをこなさなくてはいけない過酷な状況であるが、可能な限り文字通り双方向のコミュニケーションが大切であることがわかる。しかし、この実現には事態発生前の日常のネットワークができていないと大変難しい。」

現在の状況にも示唆的な指摘。
WHOの対応が遅れたという指摘はこのときもあった。

また、エボラの発生によって医療状況が悪化し、他の病気で亡くなる人が増えてしまったとの指摘もある。
エボラから奇跡的に生還した准看護師のカルワさんは、その後出産時の合併症で亡くなってしまったという。

【SARS/MERS】
現在話題?のコロナウイルス。
この章は現在公開されています。
是非ご一読を。
https://www.maruzen-publishing.co.jp/info/n19784.html


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在宅勤務 [日常]

世の中の例の漏れず、私も今月に入ってから突然在宅勤務になりました。
原則というやつなので、繁忙期であり実際には半分ぐらい出勤しているものの、それでも時間帯が違うので、なかなか非日常感があります。

気がついたことを思いつくままに書くと、

・宅配便が普通に受け取れる。土日に再配達して家で待っている、とかしなくても良い。通販で買うならチャンス。
・ついでに粗大ゴミも片付けてしまった。
・でも、朝出かけないのでゴミを捨てるのを忘れたりする。
・郵便局に行くとか近所の用事が片付く。

・タオルや室内も汚れるのが早い。
・でも、毎日仕事しながら洗濯できる。
・ルンバが突然起動して焦る。毎日決まった時間ではなく、家を出たタイミングでうまく動かさないと部屋が汚れる。
・ほとんど歩かない。オフィスのフロアより当然狭いので、本当に動かない。

・こもっていると結構料理は面倒くさい。作って食べて片付けると1時間半くらい中断する。
・作りすぎて食べ過ぎる。
・当然食料品の減少は激しく、結構買い物に行かなければならない。
・コーヒーの消費量も激しい。
・なぜか仕事が終わった後ビールを飲んでしまう。
・昼休みにテレビを見られる。でもコロナウイルスのニュースばかり。

・オンライン会議は、相手の表情がわからないと反応がわからずに話していて不安になる。
・Zoomは良い。
・基本的にオンライン会議で目的に沿った話をするだけなので、日常的な雑談がない。
・オフィスグリコを食べ過ぎることがない。

普段、家で仕事をしている人には当たり前なのかも知れませんね。
いつまで続くのかわかりませんが、続けていると体型も変わってしまいそうです。

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徳之島旅行 [旅・出張]

例年の1月連休旅行、今年は鹿児島県徳之島。


鹿児島で1泊してから2日目の朝に徳之島到着。


ヨナマビーチに行くと早速天気が悪くなってきた。
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でも、海はきれいですね。

徳之島が他の島と違うかな、と思ったのは、走っている人(特に女性)と散歩させられている牛(特に牡)が多いことです。
女性の走りのフォームはダイエット目的でちょっと、という感じではなく、どうも合宿などできている人が多いようです。

ムシロ瀬と呼ばれる花崗岩が浸食された海岸に着くと、しっかり雨になりました。
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金見集落とソテツトンネル。
昔は集落の境界にソテツを植えていた名残だそうです。
天気が悪いせいか、他の観光客にほとんど会いません。
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畦プリンスビーチ海浜公園。
海はどこでもきれいです。
ただし、中国語の漂流物も見かけました。
足下を見ると、砂でなくて珊瑚でした。
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なごみの岬というところに来ると、かなりしっかりした慰霊碑があります。
太平洋末期に富山丸という船がこの沖で沈没して、3700名が亡くなったそうです。
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徳之島町立郷土資料館は図書館の上階。
明治から大正にかけて教育熱心だった地域で、とても東大出身者が多かったそうです。
今では鹿児島県の大学進学率は全国的に見ても低いのですけどね。
佐渡や隠岐と同様、廃仏毀釈もそれなりにあったようでう。

徳之島は闘牛で有名で、今でも盛り上がるのだそうです。
スペインの闘牛と違って、牛と牛が戦います。
戦意を失って逃げると負け。
徳之島なくさみ館には土俵があります。
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角の形によって得意技が異なるのだそうです。

伊仙町立歴史民俗資料館は13年前まで農業高校だった古い建物。
樽を抱えて開場時浮いて魚釣りをする漁や、サトウキビを搾る道具などの展示がありました。

サトウキビは島の中でも多いですね。
南西諸島では普通にサトウキビの栽培は見ますが、徳之島はもっとも生産量が多いのだそうです。
トラクターで刈っていて、山盛りに積んだトラックが走っています。
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夕暮れも近づいた頃、阿権集落と300年ガジュマル。
これといって観光地ともいえない集落です。
徳之島は川や渓谷も発達しているようでここは陸の孤島のような集落だったそうで、古い街並みが残ります。
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そして犬田布(いぬたぶ)岬。
ものすごい風でした。
夕陽の名所らしいですけれども、太陽、見えません。
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最後は犬の門蓋(いんのじょうふた)と呼ばれる奇岩。
ここも風と波がすごい。
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ここで一周終わり。
亀津に泊まってなかなかアツい夜でした。

翌日は買い物をして、空港のすぐ近くにあるウンブキと呼ばれる洞窟を覗いてから鹿児島経由で帰りました。
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鹿児島空港で乗り換え25分なのに、飛行機が20分遅れ、結構冷や冷やでした。
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フランス絵画の精華 ー大様式の形成と変容 [芸術]

会期終了日のぎりぎりに東京富士美術館の「フランス絵画の精華 ー大様式の形成と変容」を見てきました。
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=1201910051

美術検定3級を受けてから、西洋絵画を勉強中です。
名の通りバロックやロココの絵画が展示されていましたが、様式も理解して鑑賞できるにはまだ蓄積が必要ですね。
よく美術検定通ったな・・・。

ポスターの顔となっているルブランのポリニャック伯爵夫人(公爵夫人)はやはり印象的でした。

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海釣り [魚釣り]

今年は職場で釣りに行く機会が生まれ、ほとんど行かなかった海釣りにしばしば行くようになりました。

釣りをしない人からは「釣りなんて皆同じ」と思われそうですが、実はいろいろなジャンルに細分化され、道具もノウハウも楽しさも違います。
餌づりとルアーづりは違うし、川や湖の釣りと海の釣りも違う。
なので、釣り人同士でも話がかみ合わない。

私の場合、メインは「川や湖のルアー釣り」なので、「海の餌釣り」はある意味対極にあります。
そのため、まるで初心者のように知らないことだらけだし、カルチャーショックの連続です。

先日は船でイナダやアジを餌で釣ってきました。道具もこの際買ってしまいました。
改めて、同じ釣りなのに違いがあるのに驚きです。

まず、服装。
ジーンズにカジュアルな格好で行けば良い、というのではなく、船に乗るときは長靴が必須です。
雨具のようなものを着た方が良いみたいですね。
先日はジーンズに長靴で行ったらジーンズはびしょ濡れになり、さらにオキアミの臭いがついてとれなくなり、2回洗濯しなければなりませんでした。

次に竿。
船釣りの竿は、仕掛けを下に落とすだけなので、「投げる」という機能がまったく考慮されていません。
リール竿にはガイドという釣り糸を通す輪っかがたくさん着いていますが、これは抵抗にもなるので、投げる竿ではガイドを少なくしています。
しかし、今回買った竿にはたくさんガイドがついていて、見かけが随分違います。

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竿の曲がり方も先だけ曲がるもの、全体が曲がるものと種類がありますが、ファスト、スローではなく、7:3とか6:4とか言う言い方をします。
細かいことですが、ルアー用の竿を買うと、竿を運ぶときに入れるケース(袋)が着いてくるのですが、餌づり用の竿には着いていませんでした。これも違い?

リール。
まず第一に、海水は金属をさびさせやすいので、海水でも使えるリールを選ばなければなりません。
また、竿と同様に船用のリールでは、投げるという機能が考慮されていないため、糸を出すときにリールがまわりすぎて絡まないようにする、ブレーキが簡素です。
そして、何十メートルも仕掛けを沈めるので、深さを示す液晶ディスプレイが着いたリールを買いました。
淡水ルアー用のリールは投げるというのがかなり重要な機能であるため、ブレーキシステムが発達していますし、部材の一部に穴を開けたりして軽量化に余念がありません。

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糸も随分違います。
普段の淡水のルアー釣りではナイロンモノフィラメントという一番汎用的な糸にルアーを直結しています。
しかし、海の船釣りでは細くて強い(が摩擦に弱いとされる)PEラインという編み糸が主流で、糸の結び方から違ってきます。
YouTubeを何度も見て真似して結んだのに、当日結び目で切れてしまった・・・。

仕掛け。
ルアーだけ着いているのではなく、枝上に針がでた、2-3mもある仕掛けを扱うので、風で流れて隣の人に絡みそうになったり、そもそも自分の仕掛けが絡んだりして先日は後半ほとんどの時間絡んだ糸をほどいていて、釣りになりませんでした。

当然ルアーと餌も違いますね。
よく、女性が、釣り餌をつけるのが気持ち悪いと言いますが、普通に釣り人の私も気持ち悪くて、かなり抵抗があります。

釣れる魚も、淡水のルアー釣りでは狙った魚以外が釣れることはまずない一方、海釣りではいろいろな魚が釣れてきます。
かかった後、上げるまで何がかかったのかわからない楽しさがあります。

最後に釣った魚を必ず持って帰って食べるというのも海釣りの習慣ですね。
資源が乏しい淡水でそれをやると、魚が居なくなってしまいます。
淡水魚はあんまり美味しくないというのもあるかと思いますが。
YouTubeを見ながら必死にさばいたりしていますが、かなり凄惨な現場になってしまいました。

こうしてみると、本当に違う趣味という気さえしてきます。
どちらも楽しいけど。
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八重山旅行 [旅・出張]

マイレージで2019年最後の旅行。

この年末年始は休みが長いこともあり、年末の四日で旅行をしようと思いたったものの、最近の傾向として、どこに行くのか考えてもまったく決まりません。
電車で行こうか、車で行こうか迷ってて、いや、飛行機でも良いかな、とある晩もパソコンに向かって航空会社のサイトの空席カレンダーをいじっていて、ふと下の方を見たら、なんと12/28に石垣に行き、12/31に戻ってくる便が空いているではないですか。

沖縄方面は人気があるせいか、特典航空券でとるのは難しいイメージがあります。
思わず二度見しつつも、すかさず予約して、離島旅行の鉄則として宿、レンタカーを押さえにかかりました。
これも大変でしたが、石垣島ではレンタカーを予約することができました。

改めて地図を見ると、日本最南端の八重山列島、石垣島は相当遠いです。
台湾に近く、鹿児島とマニラが同じくらいの距離。東京ははるか遠く。
台北より南にあり、緯度はホノルルと同じくらいと言います。

国内旅行であっても、北海道や沖縄は海外旅行のような雰囲気の違いを感じます。
今回は本当に海外旅行のようにも感じました。
気温も東京は一桁の気温で寒いのに、20度近く。全然年の瀬という感じがしないです。
日の出日の入りも東京と30分くらい時差があります。


■1日目 石垣島到着

羽田空港から午後に出発。
機内でアナウンスがあり、富士山がきれいに見えました。
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向かい風360km/hということで、国内線なのに4時間近くかかり、石垣空港に到着したときは真っ暗。

バスで街まで行ってホテルチェックイン、夜は3軒もはしごしてしまい、初日からハイペースです。

島なので海産物推しかと思いきや、「石垣牛」ののぼりが目立ちます。
牛を名物にする離島は多いですね。

石垣島は人口5万人程度と言いますが、イオンもドンキホーテもあり、コンビニもあり、繁華街も賑やかで若い人が多く、都市としての機能が充実しているが驚きです。

空港にはスターバックスもありました。



■2日目 雨の西表島

石垣島のホテルで目覚ましで起きると外は真っ暗。
日の出は7:30頃のようです。
東京とは日の出の時間が35分くらい違う。

石垣島は八重山列島のハブになっていて、離島ターミナルと呼ばれる船の乗り場は賑やかです。

今回の一番の目的は西表島で、西表島は(他にもいろいろないが)空港がないので石垣島を経由することになります。
最近は島旅に励んでいて、面積や人口の感覚が培われつつありますが、西表島はその大きさの割に人口が少なく2400人ちょっと。
もともとマラリアが蔓延していて人が住めなかったようです。
そのこともあり、現在でもほぼ全域が森林に覆われています。
特に内陸部は人が住んでいませんし、車が通れる道もありません。

島には外周一周道路というのがありがちですが、西表島の道は一周しておらず、西部の船浮地区は船でしか行けません。
なので、道と行っても東側の外周を走る道を行ったり来たりすることしか出来ず、交差点らしきものもなく、信号もほとんどありません。
ただし、イリオモテヤマネコなど野生動物に注意が必要なようです。


西表島には北の上原港と南の大原港があり、石垣港からは両方に船が出ています。
どちらかというと上原港の方が栄えているものの、冬はこちら側は欠航が多いようです。

さて今回は、空模様は怪しいものの、行きは無事上原港に行くことができました。
ただ、あまり大きな船ではなく、結構揺れました。
あと、石垣港には海上保安庁の巡視船がたくさん並んでいて、なかなか難しい状況であることを認識させられました。

そして、上陸時には本降りの雨に。

西表島はレンタカーが借りられなかったので、ツアーに参加しました。
クーラ川という小さな川をマングローブを見ながらカヌーでのぼり。膝下までの川を歩いてクーラ滝という滝を見てきました。
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昼にはこの時期の名物だというイノシシが入ったイノシシチャンプルー。
リュウキュウイノシシという、本土より少し小降りのイノシシだそうです。
豚肉に比べて、良く言えば弾力がある、悪く言えば固い。
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午後は雨の中、由布島という小さな島に渡りました。

由布島と西表島の間はとても浅く、水牛が引く車に乗って渡るのが定番になっています。かつては台湾から持ち込まれた水牛が八重山では活躍していたそうです。
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由布島は小さく低い島で、かつては蚊がいないこともあってそれなりに人が住んでいたものの、1969年(私が生まれた年ですね)、台風による高潮で水没して、ほぼ放棄されてしまったようです。
現在では植物園のようになっていて、ちょっとしたテーマパークのようになっています。
テーマパークのように入場料が必要です。

蝶が飼われている温室があり、オオゴマダラという大きな蝶が飛んでいます。
オオゴマダラのさなぎは黄金色だと書かれていて、どうせ黄色いだけだろうと思いつつ、一応見てみたら本当に金ぴかでした。
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ツアーの後はホテルに戻り引きこもり。
予定では、満天の星が見えるはずだったのに、雨でお預けです。
また来るしかないですね。

ホテルで以降の旅程を考え、最終日は朝帰る予定にしていましたが、島の旅、せっかくなのでいろいろ見たくなり、夜の便に変更してしまいました。


■3日目 雨の石垣島

西表島のホテルでまた暗い朝に起きると、降り続いた雨は起きてみると本降りになっていて、まるで本土の台風のよう。
(ここでの台風はもっとひどいことになるらしい)

やはり上原港からの船は欠航になっていたので、帰りは南の大原港まで行って石垣島に戻ることになってしまいました。

海が荒れていそうだったので念のため酔い止めを飲みました。
船に乗るとなぜか前方の席が封鎖されており、西表島に来る際に誰かが気分が悪くなって汚したためでした。
船に慣れていない人にはちょっと厳しそう。

この日は石垣島を一周することにしました。

石垣の中心部はたくさんファミリーマートもあるのに、街の外に出た瞬間、離島っぽくなり、コンビニどころか店すらほとんどありません。
この都市と田舎が共存しているところがこの島の魅力なのかも知れないです。

北部の島の幅が狭まったあたりにある玉取崎展望台、北端の平久保崎に行った際は一瞬天気が改善し、それなりに海が見えました。
島全体が珊瑚礁に覆われていて、珊瑚礁のエッジで白波が立っているのがよく見えます。
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サビチ洞という洞窟を見て、吹通川ヒルギ群落を見て、米原のヤエヤマヤシ群落を見てから、川平湾。
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ここはグラスボートが有名で、乗ってみました。
ただし、珊瑚はあるものの、魚や貝は隠岐の海士町のほうが圧巻だったかも。
なぜか海藻がまったく生えていないんですよね。
最後にディズニー映画で有名になったカクレクマノミを見ました。
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夕陽の名所だという島の西側の御神崎(おかんざき、うかんざき)まで遠回りしたものの、やっぱり雲しか見えない。西表島は見えましたが。
近いですね。
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ただ、この辺りは人が少ないせいか、ガードレールにカンムリワシらしき鳥が止まっているのを見ましたし、シロハラクイナという取が道を横断しているのもみました。
さらに、道に大きな鳥が数羽いて、何だと思ったら孔雀でした。
これはとてもびっくりしました。
もちろん、外来種です。

この日最後は唐人墓。
1852年、アメリカに運ばれる中国人苦力がひどい扱いに耐えかねて戦中で反乱を起こし、石垣島に上陸したものの、追跡され、多くが命を落としてしまったことを祀る墓です。
説明を見ると、1971年、つまり、返還前の琉球政府が、日中国交正常化前に現台湾政府と作った墓らしい。
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ちなみに翌1972年は沖縄返還、日中国交正常化、日本赤軍乱射事件となかなか激しい年だったのですね。

この日の夜は海産物の日にして、イラブチャー、マグロと食べまくり、さらにバーに行ったら地元に人達の話を聞く機会があり、大量に飲んでしまいました。


■4日目 竹富島

朝帰るはずだった最終日。
飛行機の便をずらして夜にしたので、竹富島まで行って見ました。
本当は日本最南端の波照間島も行きたかったのですけど、この日も終日風雨が強くて、帰れないと困るので、15分で行ける竹富島にしました。

重要伝統的建造物保存地区の街並みがあることも惹かれました。

揺れたものの15分の船旅はすぐで、竹富島の港から、石垣島にホテルが並んでいるのが見えます。

集落は島の中心部に集まっていて、港から10分ほど緩い坂道を登っていきます。
街並みは楽しめたものの、いくつかある施設は年末でほとんど閉まっており、喜宝院蒐集館の展示ぐらいしか覗けませんでした。
大晦日だから仕方ないですね。
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水牛車にのって集落をまわるのが定番のようですが、西表島で乗ったので自前の足に頼りました。
それでも1時間ほどで見終わってしまい、昼には石垣島に戻りました。

昼食をとり、いくつかの市内の見所を訪れたものの、やはり年末でほとんど閉まっており、天気も相変わらずなので空港にいって時間をつぶしてから帰りました。
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家に着いてテレビをつけると嵐が歌っていました。
一応国内とはいえ三泊四日、楽しかったけれどもさすがに疲れました。

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京都の1泊旅行 [旅・出張]

普段旅行は国内でも三連休で少なくとも2泊はしていますが、今回は土日1泊で京都に行ってきました。

もともとは京都国立博物館でやっている「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」が会期末で見に行こうと思い、ついでに京都で見ていないところを見てみようと思ったのがきっかけです。

国内でもまだ行っていないところがたくさんあるので、同じところに繰り返し行くことはほとんどありませんが、京都は一時期働いていたこともあり、たまに行きたくなるところです。

土曜日に朝寝坊して家事を片付けていたら、出発は昼過ぎになってしまい、京都に着いたのは夕方。
早速京都国立博物館「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を見てから、紅葉のライトアップでも見ようかと永観堂に行ったら長蛇の列で締め切りになっていて、終了時刻を延長していた南禅寺を見てきました。
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先斗町に行けば予約でいっぱいの店ばかり。
宿を予約したときの値段から予感はしていたものの、秋の京都、恐るべし。

翌日の日曜日、東山エリアを見て帰ろうと哲学の道を通って、銀閣寺へ。
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ここに来たのは修学旅行以来かも知れません。

たまたま東求堂の拝観を行ってきて、見てきました。
義政が作った書院造りの原型があります。
違い棚など今の和室にほぼ近いものの、床の間はありません。
また、畳を敷き詰める、というのもここから始まったとのこと。
そして、北向きなのは読み書きをするときに強い光を避けるためとのことでした。
ただ、建物の商事や壁にカメムシがくっついているのが気になりました・・・。

さらに哲学の道を南下していくと、泉屋博古館の看板が出ていて、時間的に迷いましたが、結局見てしまいました。
泉屋博古館「花と鳥の四季 -住友コレクションの花鳥画」

前の晩にライトアップを見逃した永観堂。
きれいではあるもののまだ緑も残っているし、やっぱりライトアップの方が好きかな、と思いました。
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さらに南禅寺も再訪して昼間の紅葉を見ました。
しかし京都、いちいち拝観料がいて、それもそれなりの値段なので、千円札がどんどん減っていきます。
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最後は京都国立近代美術館「円山応挙から近代京都画壇へ」を見てから、遅い昼食をとり、京都駅から帰ろうと思ったところ、なんと2時間先まで満席。

スマートEXを使っていたので影響はなかったものの、緑の窓口も長蛇の列で、空席情報を示す電光掲示板も表示範囲の時間は全て満席という機能不全の状況。

駅の周りも混雑しているので、仕方なく?高台寺のライトアップを見て時間をつぶし、夜遅く帰りました。
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このところ多い離島の旅行に比べれば、京都は交通も便利で問題ないと思っていたら、なかなか苦戦しました。
ちょっと準備不足だったかも。

まあ、土日の1泊旅行も悪くないですね。
(また悪いことを覚えた。)



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京都国立近代美術館「円山応挙から近代京都画壇へ」 [芸術]

京都の旅行で最後は、京都国立近代美術館です。

「円山応挙から近代京都画壇へ」
https://okyokindai2019.exhibit.jp/

ここは恐らく来たのは初めて。

それまでの絵が、書かれた内容についての知識がなければ理解できなかったのに対し、「写生」を重視した円山応挙の絵はわかりやすく、人気を博し、円山派につながりました。

さらに、呉春は与謝蕪村、円山応挙に学び、四条派につながっています。

円山応挙、与謝蕪村、呉春、長沢蘆雪の絵と共に、それにつながる近現代の絵も展示されているのが、近代美術館ならではといったところでしょうか。


どうしても最近の絵より、昔の絵に関心が向いてしまいますが、菊池芳文「小雨ふる吉野」は巨大なふすま絵で、右から左に桜が迫ってくる構図、花びら一つ一つ書かれた桜の花が圧巻でした。
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泉屋博古館「花と鳥の四季 -住友コレクションの花鳥画」 [芸術]

京都で哲学の道を歩いたところ、近くに泉屋博古館なる美術館を発見。

泉屋博古館「花と鳥の四季 -住友コレクションの花鳥画」
https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/program/index.html

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観光客だらけの京都の中で、のんびりと空いていて良かったです。

江戸の中期、沈南蘋(しんなんぴん)なる画家が来日して、明清時代の花鳥画の影響をもたらしました。
沈南蘋は日本でこそ有名なものの、中国ではそうではないそうです。
日本美術は中国美術の強い影響を受けていて、模写したりしているので、この展覧会のように中国絵画と日本絵画を並べて展示するととてもよく理解できます。

沈南蘋の「雪中遊兎図」をはじめ、彭城百川の「梅図屏風」、伊藤若冲の「海棠目白図」など、バランス良く展示されていました。

展覧会の紹介ウェブサイトで、画像をリンクしているのも良いですね。
展示会の順路で、春から冬へと四季に沿って絵を展示しているのもしゃれていました。

なお、この泉屋博古館は極めて充実した青銅器のコレクションがあってびっくりしました。

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